平成25年春期試験問題 午前問14
問14解説へ
密結合マルチプロセッサの性能が,1台当たりのプロセッサ性能とプロセッサ数の積に等しくならない要因として,最も適切なものはどれか。
- 主記憶へのアクセスの競合
- 通信回線を介したプロセッサ間通信
- プロセッサのディスパッチ処理
- 割込み処理
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解説
密結合マルチプロセッサシステムは、複数のCPUが1つの主記憶を共有し、単一のOSで制御されるマルチプロセッサシステムです。このシステムでは複数のCPUで主記憶を共有するため、並列処理の過程で複数のCPUが同一のメモリ領域にアクセスすると、競合によりアクセス遅延が生じます。プロセッサ数が増えるとメモリアクセスの競合が発生する数も増加するので、プロセッサ数を増やしていっても処理性能の向上は頭打ちになります。またメモリと各CPUの間の転送能力もシステム全体のボトルネックとなり得ます。
したがって、密結合マルチプロセッサシステムにおいて性能向上を阻む要因となるのは「主記憶へのアクセスの競合」になります。
したがって、密結合マルチプロセッサシステムにおいて性能向上を阻む要因となるのは「主記憶へのアクセスの競合」になります。
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