平成29年秋期試験問題 午前問56
問56解説へ
バックアップ処理には,フルバックアップ方式と差分バックアップ方式がある。差分バックアップ方式による運用に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 障害からの復旧時に差分だけ処理すればよいので,フルバックアップ方式に比べて復旧時間が短い。
- フルバックアップのデータで復元した後に,差分バックアップのデータを反映させて復旧する。
- フルバックアップ方式と交互に運用することはできない。
- フルバックアップ方式に比べ,バックアップに要する時間が長い。
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解説
それぞれのバックアップ方式は次のような特徴があります。
- フルバックアップ方式
- 毎回ディスク全体のバックアップを行う方式。復旧時間は短くなるが、バックアップに要する時間は長い。
- 差分バックアップ方式
- 定期的にフルバックアップを行い、フルバックアップの間の期間は、フルバックアップ以降に変更のあったファイル(差分)だけを記録していく方式。バックアップ時間は短くて済むが、復旧は"フルバックアップの適用→差分バックアップを適用"という流れになるのでフルバックアップ方式と比較して時間がかかる。
- フルバックアップを適用した後、さらに差分バックアップも適用しなくてはならないため、復旧時間はフルバックアップ方式よりも長くなります。
- 正しい。
- 交互に運用することができます。
- フルバックアップ以降に変更のあったファイル(差分)だけをバックアップしていくので、バックアップに要する時間はフルバックアップ方式よりも短くなります。
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