平成29年春期試験問題 午前問7
問7解説へ
プログラムの特性に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 再帰的プログラムは,手続の中でそれ自体を呼び出すプログラムであり,再入可能である。
- 再使用可能プログラムは,一度実行したプログラムを主記憶装置上にロードし直さずに再度実行できるプログラムであり,再入可能である。
- 再入可能プログラムは,複数のタスクから同時に呼び出されたときに,並列に実行できるプログラムであるが,再配置可能ではない。
- 再配置可能プログラムは,主記憶装置上のどの領域にロードされても実行可能なプログラムであるが,再使用可能ではない。
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解説
プログラム構造がもつ性質には次の4つがあります。
- リエントラント(Reentrant:再入可能)
- プログラム中の変数を各プロセスごとに用意することで、複数のプロセスから同時に実行されてもそれぞれに正しい値を返すことができる性質
- リユーザーブル(Reusable:再使用可能)
- プログラムの主記憶へのロードを初回実行時のみ行い、以後は再ロードせずに繰り返し利用できる性質
- リカーシブ(Recursive:再帰可能)
- プログラム中において自分自身を呼び出すことが可能な性質
- リロケータブル(Relocatable:再配置可能)
- プログラムを主記憶上のどの位置においても処理が可能な性質
- 正しい。再帰的プログラムは、呼び出し元のプログラムの実行中に自分自身を呼び出します。このとき2つ以上のプロセスが同時に存在することになるため再入可能であることが求められます。
- 再使用可能なプログラムが、再入可能であるとは限りません。
- 再入可能かつ再配置可能なプログラムもあります。
- 再配置可能かつ再使用可能なプログラムもあります。
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