平成31年春期試験問題 午前問46
問46解説へ
ソフトウェアの分析・設計技法の特徴のうち,データ中心分析・設計技法の特徴として,最も適切なものはどれか。
- 機能を詳細化する過程で,モジュールの独立性が高くなるようにプログラムを分割していく。
- システムの開発後の仕様変更は,データ構造や手続の局所的な変更で対応可能なので,比較的容易に実現できる。
- 対象業務領域のモデル化に当たって,情報資源であるデータの構造に着目する。
- プログラムが最も効率よくアクセスできるようにデータ構造を設計する。
正解 ウ問題へ
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解説
データ中心アプローチ(DOA:Data Oriented Approach)は、プログラムとデータは独立したものと考え、データを中心に据えてシステム/ソフトウェアの設計を行う手法です。E-R図などで対象世界をモデル化し、それに基づいてデータ構造などを決めて、プログラムはその共通のデータを操作するものとして設計します。
業務プロセスやビジネルロジックは時間や周りの環境により変化することが多いですが、データ構造はそれと比べて安定しています。データ構造を基盤としてシステム/ソフトウェアを設計することで、プロセス中心アプローチと比較して、柔軟性があり長期的な安定性を確保することができるのが強みです。
業務プロセスやビジネルロジックは時間や周りの環境により変化することが多いですが、データ構造はそれと比べて安定しています。データ構造を基盤としてシステム/ソフトウェアを設計することで、プロセス中心アプローチと比較して、柔軟性があり長期的な安定性を確保することができるのが強みです。
- オブジェクト指向アプローチの特徴です。
- データを中心に設計するため、データ構造の変更を伴う仕様変更は難しくなります。
- 正しい。データ中心アプローチでは、対象業務領域をモデル化する際に情報資源のデータ構造に着目します。これによりデータの一貫性と整合性を確保しやすくなります。
- 情報の局所参照性を考えた設計手法です。
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