平成19年春期試験問題 午前問31
問31解説へ
ファイバチャネルを用いたSAN装置の特徴はどれか。
- クライアントに対しては,LANに接続されたファイルサーバとして機能する。
- 異なる機種のサーバやクライアント間で,データをファイル単位に共有できる。
- サーバやLANを介さずに,データをバックアップが可能である。
- モバイルPCからでも,インターネットを介して任意の場所から接続可能である。
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解説
SAN(Storage Area Network)は、ハードディスク装置や磁気テープ装置などのストレージとサーバなどのコンピュータを、ファイバチャネル※などのシリアルSCSIプロトコルを用いてネットワーク化したシステム、またはそのネットワーク接続方式のことです。ファイバチャネルによる高速なデータ転送や、ストレージ装置を共有することによる記憶領域の効率利用や効果的な管理が期待できます。
TCP/IPを使用したLANに直接接続して使用されるNAS(Network Attached Storage)と異なり、SANはこれらのTCP/IPネットワークとは独立して構築されます。
TCP/IPを使用したLANに直接接続して使用されるNAS(Network Attached Storage)と異なり、SANはこれらのTCP/IPネットワークとは独立して構築されます。
- ファイバチャネル
- 光ファイバやツイストペアを用いてコンピュータと周辺機器を高速かつロスレスで接続するデータ転送規格で、ANSIのT11委員会によって標準化されている。主にサーバとストレージを繋ぎストレージエリアネットワーク(SAN)を構築するのに使用されている。
- SANをクライアント側からみるとサーバのローカルディスクと同等に見えます。
- SANではデータベースなどのアクセス効率を重視してブロック単位での読書きが行われます。ファイル単位の共有ではないためOSが異なるサーバ同士でファイルを共有することが難しくなっています。
- 正しい。LANを使わずにSANに接続されているストレージ装置から同じSAN上のバックアップ装置にデータバックアップをすることができます(LANフリーバックアップ)。これによってバックアップ作業時におけるLAN上のサーバCPU負荷やネットワーク帯域負荷を軽減することができます。
- NASではインターネット経由の接続ができますが、SANでは接続インタフェースが異なるためにできません。
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