応用情報技術者の合格率の推移や、受験者数・合格者数などの人数統計をまとめた試験の統計資料です。
午前問題における既出問題のデータを追加しました。
応用情報技術者の合格率 その他統計資料
このページではIPAによって公開されている情報処理技術者試験の「統計資料」をもとに、試験の推移がわかりやすいように「Google Chart Tools」を用いたグラフ形式で公開しています。
合格率がどのように変化しているのかなどを見て、次回の試験の難易度を予想したりすることにお役立てください。
受験者数と合格者数の推移
1.受験者数と合格者数の推移
上の表を見ると受験率が非常に低いのがわかりますね。申し込んでみたものの勉強へのモチベーションが続かなかったり、午前試験すら合格ラインに届かないと見切って受験をあきらめた人がたくさんいるということでしょう。午後試験は運要素もありますが、午前試験は過去問演習さえ念入りに行えば容易に突破可能なので午後試験に注力するためにも早めに午前問題を完璧にしておくことをお勧めします。
2.合格率の推移
試験のスタート直後こそ合格率が上下しましたが、回数を重ねるに連れておおよその平均値が分かってきました。今後も合格率は20%前後で推移していきそうです。
3.管理人の受験した感想
管理人が受験した平成22年春期試験、受験した手ごたえは午後試験が前2回よりもかなり難しくなっているという印象でした。自己採点でも厳しめで70点前後というところだったのですが、合格発表を見てみると84.00点と自己採点との間に大きな隔たりがありました。今となってもどう採点すれば84.00点になるのかわからないです。
ここからは想像になりますが、このレベルの国家試験で回ごとの合格率に差がありすぎると受験者同士に不公平感が生まれ、問題を作った人の力量が疑問視されることになりかねません。このような事態を避けるためにも、特に午後試験が過去数年と比較して難しい場合や、午前試験の通過率が著しく低い場合には合格率は20%前後を維持するために午後試験が甘めの採点になるのではないでしょうか。
午前問題の過去問流用の統計
午前問題における既出問題数の統計です。データは当サイトが独自で調査・集計したものです。(集計対象は平成13年以降のAP,SW,FE,SG、ADで、複数の同題がある場合は直近1回のみを集計)
80問のうち半分にあたる40問前後は、以前に何らかの試験で出題された問題をそのまま流用していることがわかります。上記の集計数に加えて、毎回、高度区分の午前Ⅱの過去問7~8問程度が含まれています。
これらの流用問題は、言い回しの微細な変化などはありますが問題文だけでなく解答群の並びまで、そっくりそのまま再出題されることがほとんどですので、知っている問題であれば、たとえ難解なアルゴリズムや計算問題であっても数秒で解答し、正解を確定できます。このため、午前試験を安定して突破するには過去問演習を繰り返し行うことが最も有効な対策となります。学習した過去問題の多さは午前試験において大きなアドバンテージとなるでしょう。
また、全試験回を通じて直近2回の過去問題から流用されたことがないという事実が認められます。このデータから、午前問題作成のルールとして直近2回分からは流用をしない取り決めが存在していることがわかります。
合格者の平均年齢、および回ごとの最年少・最高齢合格者年齢
基本情報技術者試験の合格者平均年齢(26才前後)と比較すると2~3歳ほど年齢が高くなっています。11才での合格者がいることは驚きですね。
統計でみる応用情報技術者試験は
- 合格率が下降傾向
- 最年少で11才が合格
- 受験者数は年間6万人以上
- 合格者平均年齢は29才前後