通信に関する理論 (全17問中11問目)

No.11

誤り検出方式であるCRCに関する記述として,適切なものはどれか。
  • 検査用データは,検査対象のデータを生成多項式で処理して得られる1ビットの値である。
  • 受信側では,付加されてきた検査用データで検査対象のデータを割り,余りがなければ送信が正しかったと判断する。
  • 送信側では,生成多項式を用いて検査対象のデータから検査用データを作り,これを検査対象のデータに付けて送信する。
  • 送信側と受信側では,異なる生成多項式が用いられる。
  • [出題歴]
  • ソフトウェア開発技術者 H18春期 問54

分類

テクノロジ系 » 基礎理論 » 通信に関する理論

正解

解説

CRC(Cyclic Redundancy Check)は、巡回冗長検査という意味で、送信データから生成多項式によって誤り検出用のデータを付加して送信します。受信側では送信側と同じ生成多項式を用いて受信データを除算し、送信されてきた誤り検出用のデータと比較することで誤りの有無を判断します。単純なパリティチェックでは検出できない偶数個の誤りやバースト誤りを検出できるという特長があります。
  • CRCの検査用データは1ビットではありません。
  • 受信側では、受信データを生成多項式で除算し、送信されてきた検査用データと同一かどうかによって送信の正しさを検証します。
  • 正しい。
  • 検証には送信側と受信側で同じ生成多項式を用います。
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