計測・制御に関する理論 (全13問中13問目)
No.13
誤り検出方式であるCRCに関する記述として,適切なものはどれか。
出典:平成18年春期 問54
- 検査用データは,検査対象のデータを生成多項式で処理して得られる1ビットの値である。
- 受信側では,付加されてきた検査用データで検査対象のデータを割り,余りがなければ送信が正しかったと判断する。
- 送信側では,生成多項式を用いて検査対象のデータから検査用データを作り,これを検査対象のデータに付けて送信する。
- 送信側と受信側では,異なる生成多項式が用いられる。
- [出題歴]
- 応用情報技術者 H21秋期 問4
分類
テクノロジ系 » 基礎理論 » 計測・制御に関する理論
正解
ウ
解説
CRC(Cyclic Redundancy Check)は、巡回冗長検査という意味で、送信データから生成多項式によって誤り検出用のデータを付加して送信します。受信側では送信側と同じ生成多項式を用いて受信データを除算し、送信されてきた誤り検出用のデータと比較することで誤りの有無を判断します。単純なパリティチェックでは検出できない偶数個の誤りやバースト誤りを検出できるという特長があります。
- CRCの検査用データは1ビットではありません。
- 受信側では、受信データを生成多項式で除算し、送信されてきた検査用データと同一かどうかによって送信の正しさを検証します。
- 正しい。
- 検証には送信側と受信側で同じ生成多項式を用います。