離散数学 (全64問中21問目)
No.21
4nビットを用いて整数を表現するとき,符号なし固定小数点表示法で表現できる最大値をaとし,BCD(2進化10進符号)で表現できる最大値をbとする。nが大きくなるとa/bはどれに近づくか。
出典:平成26年秋期 問2
- (15/9)×n
- (15/9)n
- (16/10)×n
- (16/10)n
分類
テクノロジ系 » 基礎理論 » 離散数学
正解
エ
解説
BCD(Binary-coded decimal,2進化10進数)は、2進数4桁を10進数1桁に対応させて整数を表現する方法です。例えば、10進数の"725"は、BCDだと"0111 0010 0101"と表現されます。
4nビットのnを1から順に増やしていくと、BCDで表現できる最大値(b)は、
一方、符号なし固定小数点表示法で表現できる最大値(a)は、
"a/b"には以下の関係があると言えます。
24n/10n
=16n/10n //24n=(2×2×2×2)n
=(16/10)n //指数法則を適用
したがって「エ」の式が適切です。
4nビットのnを1から順に増やしていくと、BCDで表現できる最大値(b)は、
- 4×1ビット … 9
- 4×2ビット … 99≒102
- 4×3ビット … 999≒103
- 4×4ビット … 9999≒104
- 4×nビット … 10n
一方、符号なし固定小数点表示法で表現できる最大値(a)は、
- 4×1ビット … 15
- 4×2ビット … 255≒28
- 4×3ビット … 4095≒212
- 4×4ビット … 65535≒216
- 4×nビット … 24n
"a/b"には以下の関係があると言えます。
24n/10n
=16n/10n //24n=(2×2×2×2)n
=(16/10)n //指数法則を適用
したがって「エ」の式が適切です。