通信に関する理論 (全17問中5問目)
No.5
ハミング符号とは,データに冗長ビットを付加して,1ビットの誤りを訂正できるようにしたものである。ここでは,X1,X2,X3,X4の4ビットから成るデータに,3ビットの冗長ビットP3,P2,P1を付加したハミング符号 X1X2X3P3X4P2P1 を考える。付加ビットP1,P2,P3は,それぞれ
X1⊕X3⊕X4⊕P1=0
X1⊕X2⊕X4⊕P2=0
X1⊕X2⊕X3⊕P3=0
となるように決める。ここで⊕は排他的論理和を表す。
ハミング符号 1110011 には1ビットの誤りが存在する。誤りビットを訂正したハミング符号はどれか。
X1⊕X3⊕X4⊕P1=0
X1⊕X2⊕X4⊕P2=0
X1⊕X2⊕X3⊕P3=0
となるように決める。ここで⊕は排他的論理和を表す。
ハミング符号 1110011 には1ビットの誤りが存在する。誤りビットを訂正したハミング符号はどれか。
出典:平成30年春期 問3
- 0110011
- 1010011
- 1100011
- 1110111
- [出題歴]
- 応用情報技術者 R4春期 問4
- 応用情報技術者 H25春期 問4
- ソフトウェア開発技術者 H18春期 問6
- ソフトウェア開発技術者 H20春期 問7
分類
テクノロジ系 » 基礎理論 » 通信に関する理論
正解
ア
解説
ハミング符号 1110011 をデータビットと冗長ビットに分けると次のようになります。
したがって、訂正前のハミング符号「1110011」のX1(1ビット目)を0に反転させた「0110011」が正解となります。
- X1=1,X2=1,X3=1,X4=0,
- P1=1,P2=1,P3=0
- 1⊕1⊕0⊕1=1
- 1⊕1⊕0⊕1=1
- 1⊕1⊕1⊕0=1
したがって、訂正前のハミング符号「1110011」のX1(1ビット目)を0に反転させた「0110011」が正解となります。