ネットワーク方式 (全55問中29問目)
No.29
ビット誤り率が10%の伝送路を使ってビットデータを送る。誤り率を改善するために,送信側は元データの各ビットを3回ずつ連続して送信し,受信側は多数決をとって元データを復元する処理を行う。このとき,復元されたデータのビット誤り率はおよそ何%か。ここで,伝送路におけるビットデータの増減や,同期方法については考慮しないものとする。
出典:平成25年秋期 問33
- 1.0
- 2.8
- 3.1
- 3.3
分類
テクノロジ系 » ネットワーク » ネットワーク方式
正解
イ
解説
送信された3つのビットがそれぞれ正しい/誤っている場合の確率を求めます。(ビットが正しく送信される確率は0.9)
[3つすべてが正しい]
0.9×0.9×0.9=0.729…①
[2つが正しく1つが誤り]
0.9×0.9×0.1=0.081
0.081×3通り=0.243…②
[1つが正しく2つが誤り]
0.9×0.1×0.1=0.009
0.009×3通り=0.027…③
[3つすべてが誤り]
0.1×0.1×0.1=0.001…④
この内、①,②のケースでは多数決で正しいビットが採用されますが、③,④のケースでは誤ったビットが採用されてしまいます。つまり③,④の場合にビット誤りが発生することになるので
0.027+0.001=0.028=2.8%
③,④の確率を足し合わせた「2.8%」が復元されたデータのビット誤り率になります。
[3つすべてが正しい]
0.9×0.9×0.9=0.729…①
[2つが正しく1つが誤り]
0.9×0.9×0.1=0.081
0.081×3通り=0.243…②
[1つが正しく2つが誤り]
0.9×0.1×0.1=0.009
0.009×3通り=0.027…③
[3つすべてが誤り]
0.1×0.1×0.1=0.001…④
この内、①,②のケースでは多数決で正しいビットが採用されますが、③,④のケースでは誤ったビットが採用されてしまいます。つまり③,④の場合にビット誤りが発生することになるので
0.027+0.001=0.028=2.8%
③,④の確率を足し合わせた「2.8%」が復元されたデータのビット誤り率になります。