通信プロトコル (全97問中41問目)
No.41
WebSocketによって実現できるのはどれか。
出典:平成28年秋期 問7
- JavaScriptで記述されたプログラムをバックグラウンドで動作させること
- Webページで映像や音声を再生すること
- Webページにビットマップ形式のデータを描画すること
- クライアントのWebブラウザとサーバ間で双方向の通信をすること
分類
テクノロジ系 » ネットワーク » 通信プロトコル
正解
エ
解説
WebSocketは、Webアプリケーションにおいてクライアント(Webブラウザ)とWebサーバの間で効率的な双方向通信を実現するプロトコルです。Webにおける標準プロトコルであるHTTPは「クライアントのリクエストに対してサーバがレスポンスする」という1組の通信が基本手順になっていて、サーバが自発的にクライアントに対してデータを送れるようにはなっていません。これまで、このような仕組み(例えば自動的に最新情報に更新されるシステム)を実現するためにはAjaxのようにクライアントから定期的にリクエストを送らせ、サーバ側で適宜返答を行う仕組みが必要でした。しかし短い間隔で定期的に行われる情報取得の度にTCPコネクションが確立され、HTTPでのやり取りが発生するためパフォーマンス的には決して良い方法ではありませんでした。
WebSocketを使用したデータ通信では、まずHTTPの手順に則り、クライアントとサーバで1組のHTTP通信を交してWebSocket用の通信路を確立します。その後はHTTPの手順に縛られず、1つのTCPコネクション上でデータのやり取りが行えるようになっています。この仕組みによりオーバーヘッドが少なくなり、リアルタイム性が必要とされるシステムを効率的に実現できるようになります。
したがって適切な記述は「エ」です。
WebSocketを使用したデータ通信では、まずHTTPの手順に則り、クライアントとサーバで1組のHTTP通信を交してWebSocket用の通信路を確立します。その後はHTTPの手順に縛られず、1つのTCPコネクション上でデータのやり取りが行えるようになっています。この仕組みによりオーバーヘッドが少なくなり、リアルタイム性が必要とされるシステムを効率的に実現できるようになります。
したがって適切な記述は「エ」です。