セキュリティ実装技術 (全74問中10問目)

No.10

OSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し,"認証ヘッダー(AH)"と"暗号ペイロード(ESP)"の二つのプロトコルを含むものはどれか。
  • IPsec
  • S/MIME
  • SSH
  • XML暗号
  • [出題歴]
  • 情報セキュマネ H29春期 問28
  • 基本情報技術者 H31春期 問43

分類

テクノロジ系 » セキュリティ » セキュリティ実装技術

正解

解説

IPsec(IP Security)は、IP(Internet Protocol)を拡張してセキュリティを高めたプロトコルで、改ざんの検知、通信データの暗号化、送信元の認証などの機能をOSI基本参照モデルのネットワーク層レベル(TCP/IPモデルではIP層)で提供します。IPsecを用いれば上層のアプリケーションに依存せずに暗号化通信を行えるため、VPNの構築に利用されます。
IPsecはプロトコル群の総称であり、認証、暗号化、鍵交換などの複数のプロトコルを含みます。そのうち、認証を担うプロトコルがAH(Authentication Header)、認証と暗号化を担うプロトコルがESP(Encapsulated Security Payload)です。

どの規格もデータの暗号化を担いますが、ネットワーク層で動作するのはIPsecだけです。したがって「ア」が正解です。
  • 正しい。
  • Secure MIMEの略。公開鍵暗号技術を使用して「認証」「改ざん検出」「暗号化」などの機能を電子メールソフトに提供する規格です。
  • Secure Shellの略。公開鍵暗号や認証の技術を利用してリモートコンピュータと安全に通信するためのアプリケーション層のプロトコルです。
  • XML暗号は、XML文書の一部分を暗号化するための規格です。
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