情報セキュリティ (全143問中139問目)
No.139
Xさんは,Yさんにインターネットを使って電子メールを送ろうとしている。電子メールの内容は秘密にする必要があるので,公開かぎ暗号方式を使って暗号化して送信したい。電子メールの内容を暗号化するのに使用するかぎはどれか。
出典:平成17年春期 問70
- Xさんの公開かぎ
- Xさんの秘密かぎ
- Yさんの公開かぎ
- Yさんの秘密かぎ
- [出題歴]
- 基本情報技術者 H25春期 問39
- 基本情報技術者 H27秋期 問38
- ITパスポート H22春期 問54
- ソフトウェア開発技術者 H15春期 問76
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ
正解
ウ
解説
公開鍵暗号方式は、受信者の公開鍵と秘密鍵の鍵ペアを使用して暗号化/復号を行う暗号化方式です。送信者は、受信者の公開鍵を使って暗号化したデータを送信し、受信者は自分の秘密鍵を使ってデータを復号します。公開鍵暗号方式では「暗号化は誰でもできるが、正しく復号できるのは正当な受信者だけ」です。もしデータが途中で傍受されても、第三者には復号できないので機密性が確保されます。また、通信相手が複数いても必要となる鍵の組合せが1つでいいので、共通鍵暗号方式の短所である鍵共有の手間および鍵数の多さという点が改善されています。
ただし共通鍵暗号方式と比較したとき、暗号化・復号するのに要する計算量が非常に多いため処理に時間が掛かる短所もあります。このためインターネット通信に使われるSSL/TLSやS/MIMEのように、両方式を組み合わせたハイブリッド方式を採用している通信規格もあります。
設問のケースでは、Xさんが送信者、Yさんが受信者に当たるので、暗号化に使用する鍵は受信者であるYさんの公開かぎになります。
ただし共通鍵暗号方式と比較したとき、暗号化・復号するのに要する計算量が非常に多いため処理に時間が掛かる短所もあります。このためインターネット通信に使われるSSL/TLSやS/MIMEのように、両方式を組み合わせたハイブリッド方式を採用している通信規格もあります。
設問のケースでは、Xさんが送信者、Yさんが受信者に当たるので、暗号化に使用する鍵は受信者であるYさんの公開かぎになります。