ソフトウェア方式設計・詳細設計 (全62問中22問目)
No.22
JIS X 25010:2013で規定されたシステム及びソフトウェア製品の品質副特性の説明のうち,信頼性に分類されるものはどれか。
出典:平成27年春期 問48
- 製品又はシステムが,それらを運用操作しやすく,制御しやすくする属性をもっている度合い
- 製品若しくはシステムの一つ以上の部分への意図した変更が製品若しくはシステムに与える影響を総合評価すること,欠陥若しくは故障の原因を診断すること,又は修正しなければならない部分を識別することが可能であることについての有効性及び効率性の度合い
- 中断時又は故障時に,製品又はシステムが直接的に影響を受けたデータを回復し,システムを希望する状態に復元することができる度合い
- 二つ以上のシステム,製品又は構成要素が情報を交換し,既に交換された情報を使用することができる度合い
分類
テクノロジ系 » システム開発技術 » ソフトウェア方式設計・詳細設計
正解
ウ
解説
JIS X 25010:2013は、システム及びソフトウェア製品の品質を評価する基準で、ISO/IEC 25010を基にJIS X 0129(ソフトウェアの品質特性モデル)の後継規格として標準化されたものです。
JIS X 25010:2013では、品質モデルの枠組みをシステム/ソフトウェアの特徴に関係する「製品品質モデル」とシステムとの対話の成果に関係する「利用時の品質モデル」とに分けて定義しています。従前のJIS X 0129ではシステム/ソフトウェア製品の品質特性は6つでしたが、JIS X 25010では8つに拡大され、品質特性を細分化した副特性も21個から32個に増えています。以下の表は、JIS X 25010:2013において製品品質モデルに定義されている品質特性および品質特性を細分化した分類である品質副特性の一覧です。8つの品質特性は規格内で以下のように定義されています(副特性について知りたい方は参考URL等のJIS規格を参照ください)。
JIS X 25010:2013では、品質モデルの枠組みをシステム/ソフトウェアの特徴に関係する「製品品質モデル」とシステムとの対話の成果に関係する「利用時の品質モデル」とに分けて定義しています。従前のJIS X 0129ではシステム/ソフトウェア製品の品質特性は6つでしたが、JIS X 25010では8つに拡大され、品質特性を細分化した副特性も21個から32個に増えています。以下の表は、JIS X 25010:2013において製品品質モデルに定義されている品質特性および品質特性を細分化した分類である品質副特性の一覧です。8つの品質特性は規格内で以下のように定義されています(副特性について知りたい方は参考URL等のJIS規格を参照ください)。
- 機能適合性(functional suitability)
- 明示された状況下で使用するとき,明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を,製品又はシステムが提供する度合い
- 性能効率性(performance efficiency)
- 明記された状態(条件)で使用する資源の量に関係する性能の度合い
- 互換性(compatibility)
- 同じハードウェア環境又はソフトウェア環境を共有する間,製品,システム又は構成要素が他の製品,システム又は構成要素の情報を交換することができる度合い,及び/又はその要求された機能を実行することができる度合い
- 使用性(usability)
- 明示された利用状況において,有効性,効率性及び満足性をもって明示された目標を達成するために,明示された利用者が製品又はシステムを利用することができる度合い
- 信頼性(reliability)
- 明示された時間帯で,明示された条件下に,システム,製品又は構成要素が明示された機能を実行する度合い
- セキュリティ(security)
- 人間又は他の製品若しくはシステムが,認められた権限の種類及び水準に応じたデータアクセスの度合いをもてるように,製品又はシステムが情報及びデータを保護する度合い
- 保守性(maintainability)
- 意図した保守者によって,製品又はシステムが修正することができる有効性及び効率性の度合い
- 移植性(portability)
- 一つのハードウェア,ソフトウェア又は他の運用環境若しくは利用環境からその他の環境に,システム,製品又は構成要素を移すことができる有効性及び効率性の度合い
- 使用性の副特性である「運用操作性」の説明です。
- 保守性の副特性である「解析性」の説明です。
- 正しい。信頼性の副特性である「回復性」の説明です。
- 互換性の副特性である「相互運用性」の説明です。