ソフトウェア構築 (全33問中3問目)
No.3
次の流れ図において,判定条件網羅(分岐網羅)を満たす最少のテストケースはどれか。
出典:令和4年春期 問47
- (1) A=0,B=0 (2) A=1,B=1
- (1) A=1,B=0 (2) A=1,B=1
- (1) A=0,B=0 (2) A=1,B=1 (3) A=1,B=0
- (1) A=0,B=0 (2) A=0,B=1 (3) A=1,B=0
- [出題歴]
- 基本情報技術者 H14秋期 問50
分類
テクノロジ系 » システム開発技術 » ソフトウェア構築
正解
イ
解説
ホワイトボックステストにおける網羅性のレベルである「判定条件網羅」とは、プログラム中の分岐の判定条件において、結果が真となる場合、偽となる場合を少なくとも1回は実行するようにテストケースを設計することです。
- (1)は、1つ目の分岐ではA=0・B=0なのでNo、2つ目の分岐もA=0・C=2なのでNoです。(2)は、1つ目の分岐でA=1・B=1なのでNo、2つ目の分岐もA=1・C=2なのでNoです。
どちらの判定条件においても「Yes」に分岐しないので誤りです。 - 正しい。(1)は、1つ目の分岐ではA=1・B=0なのでYes、2つ目の分岐もA=1・C=1なのでYesです。(2)は、1つ目の分岐でA=1・B=1なのでNo、2つ目の分岐もA=1・C=2なのでNoです。
分岐網羅を満たしており、無駄がないので最少のテストケースとなります。 - (1)は、1つ目の分岐ではA=0・B=0なのでNo、2つ目の分岐もA=0・C=2なのでNoです。(2)は、1つ目の分岐でA=1・B=1なのでNo、2つ目の分岐もA=1・C=2なのでNoです。(3)は、1つ目の分岐ではA=1・B=0なのでYes、2つ目の分岐もA=1・C=1なのでYesです。
分岐網羅を満たしますが、テストケース(1)と(2)は冗長です。どちらか1つあれば十分なので最少ではありません。 - (1)は、1つ目の分岐ではA=0・B=0なのでNo、2つ目の分岐もA=0・C=2なのでNoです。(2)は、1つ目の分岐でA=0・B=1なのでNo、2つ目の分岐もA=0・C=2なのでNoです。(3)は、1つ目の分岐ではA=1・B=0なのでYes、2つ目の分岐もA=1・C=1なのでYesです。
分岐網羅を満たしますが、テストケース(1)と(2)は冗長です。どちらか1つあれば十分なので最少ではありません。
- 命令網羅(網羅性:低い↑)
- すべての命令を少なくとも1回は実行するテストケースを設計する。
- 分岐網羅(判定条件網羅)
- 判定条件の真偽を少なくとも1回は実行するテストケースを設計する。
- 条件網羅
- 判定条件が複数ある場合に、それぞれの条件が真・偽の場合を組み合わせたテストケースを設計する。
- 判定条件・条件網羅
- 判定条件網羅と条件網羅を組み合わせてテストケースを設計する。
- 複数条件網羅(網羅性:高↓)
- 判定条件のすべての可能な結果の組合せを網羅し、かつ、すべての命令を少なくとも1回は実行するようにテストケースを作成する。