ソフトウェア方式設計・詳細設計 (全62問中46問目)

No.46

モジュールの独立性を高めるためには,モジュールの結合度を弱くする必要がある。モジュール間の情報の受渡し方法のうち,モジュール結合度が最も弱いものはどれか。
  • 共通域に定義したデータを,関係するモジュールが参照する。
  • 制御パラメータを引数として渡し,モジュールの実行順序を制御する。
  • データ項目だけをモジュール間の引数として渡す。
  • 必要なデータを外部宣言して共有する。
  • [出題歴]
  • 応用情報技術者 R5春期 問46
  • 基本情報技術者 H18春期 問41
  • 基本情報技術者 H20春期 問44
  • 基本情報技術者 H28春期 問47
  • ソフトウェア開発技術者 H17春期 問42

分類

テクノロジ系 » システム開発技術 » ソフトウェア方式設計・詳細設計

正解

解説

モジュール結合度とは、モジュール同士の関連性の強さを表す概念です。関連する別のモジュールに変更があった場合、モジュール同士の結合度が弱いほどその影響を受けにくくなるので、モジュールの保守性は向上します。よって、モジュール結合度が弱いほど、そのモジュールの独立性は高いと言えます。

モジュール結合度の強弱は、モジュール間のデータの受渡し方法などにより6段階のレベルに分類されています。
データ結合(弱い↑)
処理に必要なデータだけを単一のパラメータとして受け渡している
スタンプ結合
処理に必要なデータだけをレコードや構造体などのデータ構造として受け渡している
制御結合
モジュールの動作を制御するための要素を受け渡している
外部結合
大域宣言された単一のデータを、複数のモジュールが参照している
共通結合
大域宣言されたレコードや構造体などのデータ構造を、複数のモジュールが参照している
内容結合(強い↓)
モジュールの内部を直接参照・使用している
  • 共通結合に当たります。
  • 制御結合に当たります。
  • 正しい。最もモジュール結合度が弱いデータ結合に当たります。
  • 外部結合に当たります。
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