サービスの設計・移行 (全12問中1問目)

No.1

サービスマネジメントにおいて,中断したサービスを復旧させるときの目標を定めた指標に,RTO(目標復旧時間),RPO(目標復旧時点)及びRLO(目標復旧レベル)がある。RTOとRLOとを定めた例として,適切なものはどれか。
  • サービスが中断する3時間前の時点の状態にデータを復旧し,利用者の50%以上にサービスを提供できるようにする。
  • サービスが中断する直前の状態にデータを復旧し,当日のサービス終了時刻を,サービスが中断していた時間だけ延長する。
  • サービスの中断から1時間以内に,中断する1時間前の時点の状態にデータを復旧する。
  • サービスの中断から1日以内に,中断したサービスのうちの重要なサービスに限定してサービスを復旧する。

分類

マネジメント系 » サービスマネジメント » サービスの設計・移行

正解

解説

RTO、RPO、RLOは、いずれも災害が起きた際の復旧目標を表す指標です。
RTO(Recovery Time Objective:目標復旧時間)
『いつまでに復旧するのか』という時間的な目標のこと。
例)サーバダウンからから2時間以内に復旧する
RPO(Recovery Point Objective:目標復旧地点)
『いつの時点のデータまで復元するのか』というデータの復元度合い関する目標のこと。
例)サービス中断した日の0時時点のデータまで復元する
RLO(Recovery Level Objective:目標復旧レベル)
『復旧時にどの程度の機能を回復させるのか』という機能レベルに関する目標のこと。基本的にはRTOと組み合わせて設定する。
例)製造ラインが稼働できるよう、生産管理システムを復旧させる
  • RPOとRLOを定めた例です。「3時間前の時点の状態」がRPO、「利用者の50%以上」がRLOに該当します。
  • RPOを定めた例です。「中断する直前の状態」がRPOに該当します。後半の施策はどれにも該当しません。
  • RTOとRPOを定めた例です。「中断から1時間以内」はRTO、「1時間前の時点の状態」はRPOに該当します。
  • 正しい。RTOとRLOとを定めた例です。「中断から1日以内」がRTO、「重要なサービスに限定してサービスを復旧」がRLOに該当します。
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