内部統制 (全18問中3問目)
No.3
金融庁"財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準(令和元年)"における,内部統制に関係を有する者の役割と責任の記述のうち,適切なものはどれか。
出典:令和5年春期 問60
- 株主は,内部統制の整備及び運用について最終的な責任を有する。
- 監査役は,内部統制の整備及び運用に係る基本方針を決定する。
- 経営者は,取締役及び執行役の職務の執行に対する監査の一環として,独立した立場から,内部統制の整備及び運用状況を監視,検証する役割と責任を有している。
- 内部監査人は,モニタリングの一環として,内部統制の整備及び運用状況を検討,評価し,必要に応じて,その改善を促す職務を担っている。
分類
マネジメント系 » システム監査 » 内部統制
正解
エ
解説
- 経営者の役割を説明した文です。株主は、引き受けた株式について対価を会社に拠出することだけが義務であり、経営に関与することはないので内部統制に関しての責任はありません。
- 取締役会の役割を説明した文です。監査役は、取締役及び執行役の職務の執行に対する監査の一環として、独立した立場から、内部統制の整備及び運用状況を監視、検証する役割と責任を有しています。
- 監査役等の役割を説明した文です。経営者は、組織の全ての活動について最終的な責任を有しており、その一環として、取締役会が決定した基本方針に基づき内部統制を整備及び運用する役割と責任があります。
- 正しい。内部監査人は、内部統制の目的をより効果的に達成するために、内部統制の基本的要素の一つであるモニタリングの一環として、内部統制の整備及び運用状況を検討、評価し、必要に応じて、その改善を促す職務を担っています。