情報システム戦略 (全55問中4問目)

No.4

システム開発の成果物が利害関係者の要件(要求事項)を満たしているという客観的な証拠を得るための検証手法として,JIS X 0166:2021(システム及びソフトウェア技術-ライフサイクルプロセス-要求エンジニアリング)では,インスペクション,分析又はシミュレーション,デモンストレーション,テストを挙げている。これらのうち,成果物となる文書について要件(要求事項)への遵守度合いを検査するものはどれか。
  • インスペクション
  • テスト
  • デモンストレーション
  • 分析又はシミュレーション

分類

ストラテジ系 » システム戦略 » 情報システム戦略

正解

解説

JIS X 0166は、システム/ソフトウェア製品(サービスを含む)に対する要求事項を工学的に扱うために、ライフサイクル各段階において実施することが必要なプロセスを規定しています。

この規格では、システム要求事項に基づく検証計画を策定する際に、要求事項が満たされたという客観的な証拠を得るために用いられる標準的な検証手法として次の4つを挙げています。
インスペクション
要求事項への遵守度合を確認するために該当する文書に違反項目がないかを試験すること
分析又はシミュレーション
理論的に適合していることを示すために、定義された条件下で解析データ及びシミュレーションを使用すること
デモンストレーション
機能的なパフォーマンスを定性的に見せること
テスト
ある項目の運用性、支援可能性、又は性能を、現実の又はシミュレーション制御条件の支配下で、定量的に検証すること
成果物である設計仕様書やドキュメントなどの文書が、要求事項に適合しているかどうかを検査する手法は「インスペクション」です。したがって「ア」が正解です。
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