技術開発戦略の立案 (全22問中19問目)
No.19
技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。この技術進化過程を表すものとして,適切なものはどれか。
出典:平成23年特別 問69
- 技術のSカーブ
- 需要曲線
- バスタブ曲線
- ラーニングカーブ
- [出題歴]
- 応用情報技術者 H24秋期 問70
- 応用情報技術者 H28春期 問70
- 基本情報技術者 H30秋期 問70
分類
ストラテジ系 » 技術戦略マネジメント » 技術開発戦略の立案
正解
ア
解説
技術のSカーブは、技術の進歩の過程を表すものであり、技術開発当初は緩やかに進歩するが、やがて急激に進歩し、成熟期を迎えると進歩は停滞気味になります。縦軸に技術進歩の度合い、横軸に投資した費用や期間をとってグラフにすると、描かれる曲線がS字になることからこのように呼ばれています。
- 正しい。技術のSカーブは、技術進化がたどる過程を示したものです。
- 需要曲線は、縦軸に販売価格、横軸に需要数量をとった需要量の関係を表す曲線です。販売価格が下がるほど需要が上がるので、基本的には右下がりのグラフとなります。
- バスタブ曲線は、故障率曲線とも呼ばれ、機械や装置の時間経過に伴う故障率の変化を表示した曲線です。導入当初は初期不良により故障率が高く、故障率が低い時期が続き、製品寿命に近づくと故障率が高くなるので浴槽のような形状のグラフになります。
- ラーニングカーブは、学習曲線とも呼ばれ、横軸に学習や練習に費やした労力、縦軸に習熟度をとって両者の関係を表した曲線です。初期はあまり習熟度が上がらず、ある時点を過ぎると急激に伸び、やがて習熟の限界近くに達してあまり伸びなくなるのでS字になります。