e-ビジネス (全29問中6問目)
No.6
SNSやWeb検索などに関して,イーライ・パリサーが提唱したフィルターバブルの記述として,適切なものはどれか。
出典:令和3年春期 問73
- PCやスマートフォンなど,使用する機器の性能やソフトウェアの機能に応じて,利用者は情報へのアクセスにフィルターがかかっており,様々な格差が生じている。
- SNSで一般のインターネット利用者が発信する情報が増えたことで,Web検索の結果は非常に膨大なものとなり,個人による適切な情報収集が難しくなった。
- 広告収入を目的に,事実とは異なるフィルターのかかったニュースがSNSなどを通じて発信されるようになったので,正確な情報を検索することが困難になった。
- 利用者の属性・行動などに応じ,好ましいと考えられる情報がより多く表示され,利用者は実社会とは隔てられたパーソナライズされた情報空間へと包まれる。
分類
ストラテジ系 » ビジネスインダストリ » e-ビジネス
正解
エ
解説
フィルターバブルは、イーライ・パリサーが著書の中で提示した概念で、インターネット上の検索サイトが提供するパーソナライズされた検索結果によって、まるで泡(バブル)の中に包まれたように、自分の見たい情報しか見えなくなってしまう現象です。
検索エンジンやSNSでは、検索履歴や過去のクリック履歴、閲覧履歴などからコンテンツを選り分けフィルタリングし、最適化したコンテンツを提供するため個人ごとに異なった検索結果を表示します。これにより、ユーザーは無意識のうちに似たような情報に囲まれ、自分と異なる立場や視点の情報にアクセスすることが難しくなってきています。フィルターバブルによる問題点として、自分の考えに固執したり、視野が狭くなったり、自分と異なる価値観や多様な考え方を受け入れづらくなるという弊害があると指摘されています。
検索エンジンやSNSでは、検索履歴や過去のクリック履歴、閲覧履歴などからコンテンツを選り分けフィルタリングし、最適化したコンテンツを提供するため個人ごとに異なった検索結果を表示します。これにより、ユーザーは無意識のうちに似たような情報に囲まれ、自分と異なる立場や視点の情報にアクセスすることが難しくなってきています。フィルターバブルによる問題点として、自分の考えに固執したり、視野が狭くなったり、自分と異なる価値観や多様な考え方を受け入れづらくなるという弊害があると指摘されています。
- デジタルディバイドに関する記述です。
- 情報オーバーロードに関する記述です。
- フェイクニュース問題に関する記述です。
- 正しい。フィルターバブルに関する記述です。