会計・財務 (全46問中35問目)
No.35
運転資金に影響を及ぼす記述のうち,資金繰りに良い効果を与えるものはどれか。
出典:平成23年秋期 問76
- 受取手形の残高が5百万円から8百万円に増加した。
- 売掛金の残高が5百万円から3百万円に減少した。
- 買掛金の残高が5百万円から3百万円に減少した。
- 棚卸資産の残高が5百万円から8百万円に増加した。
分類
ストラテジ系 » 企業活動 » 会計・財務
正解
イ
解説
企業におけるお金の出入りは非常に複雑で、支払と代金の回収のタイミングが合わないと商品は売れているのに倒産といった事態が生じる可能性もあります。こうした事態を生じさせず、業務を円滑に行うためにお金の出入りを管理するのが資金繰りです。
資金繰りにおいては、いつでも支払いに充てられる資産である「現金・預金」や「換金可能な有価証券」等の運転資金を企業内に十分に確保しておくことが重要であるため、この問題では取引によって生じる運転資金の変化を見極めることが必要となります。
資金繰りにおいては、いつでも支払いに充てられる資産である「現金・預金」や「換金可能な有価証券」等の運転資金を企業内に十分に確保しておくことが重要であるため、この問題では取引によって生じる運転資金の変化を見極めることが必要となります。
- 受取手形の増加は、本来すぐに受け取るはずの代金が先延ばして入金されることを示します。したがって資金繰りに悪い効果を与えます。
- 正しい。売掛金の減少は、取引先からの入金があったことを示します。企業内の運転資金が増加するため資金繰りに良い効果を与えます。
- 買掛金の減少は、取引先への支払いを行ったことを示します。企業内の運転資金が減少するため資金繰りに悪い効果を与えます。
- 棚卸資産の増加は、仕入れた商品が販売されず仕入代金の回収ができていない状況を示します(現金の代わりにモノが企業内にある状態)。したがって資金繰りに悪い効果を与えます。