システムの構成 (全117問中104問目)
No.104
コンピュータシステムの信頼性を高める技術に関する記述として,適切なものはどれか。
出典:平成19年春期 問36
- フェールセーフは,構成部品の信頼性を高めて,故障が起きないようにする技術である。
- フェールソフトは,ソフトウェアに起因するシステムフォールトに対処するための技術である。
- フォールトアボイダンスは,構成部品に故障が発生しても運用を継続できるようにする技術である。
- フォールトトレランスは,システムを構成する重要部品を多重化して,故障に備える技術である。
- [出題歴]
- 応用情報技術者 R5春期 問15
- ソフトウェア開発技術者 H15春期 問38
分類
テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの構成
正解
エ
解説
- フェールセーフは、システムの不具合や故障が発生したときに、障害の影響範囲を最小限にとどめ、安全を最優先にして制御を行う考え方です。本記述はフォールトアボイダンスを説明した文です。
- フェールソフトは、システムに障害が発生したときに、多少の性能低下を許容しつつ、システム全体の運転継続に必要な機能を維持させる考え方です。ソフトウェアに起因する障害ではなく、ハードウェアに起因する障害に対処するための技術なので間違った説明です。
- フォールトアボイダンスは、システムを構成する部品の信頼性を高めることで、故障自体の発生率を下げる技術です。本記述はフェールソフトを説明した文です。
- 正しい。フォールトトレランスは、システムの構成部品を多重化し、システムの一部に障害が発生しても全体としては停止することなく稼働を続け、その間に復旧を図るようにシステムを設計する技術です。