システムの構成 (全117問中5問目)
No.5
1台のCPUの性能を1とするとき,そのCPUをn台用いたマルチプロセッサの性能Pが,
P=n1+(n-1)a
で表されるとする。ここで,aはオーバーヘッドを表す定数である。例えば,a=0.1,n=4とすると,p≒3なので,4台のCPUからなるマルチプロセッサの性能は約3倍になる。この式で表されるマルチプロセッサの性能には上限があり,nを幾ら大きくしてもある値以上には大きくならない。a=0.1の場合,その値は幾らか。
P=n1+(n-1)a
で表されるとする。ここで,aはオーバーヘッドを表す定数である。例えば,a=0.1,n=4とすると,p≒3なので,4台のCPUからなるマルチプロセッサの性能は約3倍になる。この式で表されるマルチプロセッサの性能には上限があり,nを幾ら大きくしてもある値以上には大きくならない。a=0.1の場合,その値は幾らか。
出典:令和6年春期 問14
- 5
- 10
- 15
- 20
- [出題歴]
- ソフトウェア開発技術者 H15春期 問35
- ソフトウェア開発技術者 H20春期 問32
分類
テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの構成
正解
イ
解説
P(性能向上比)とn(プロセッサ台数)の関係を表すために、aに0.1を代入して式を変形します。
P=n1+(n-1)×0.1
P=n1+0.1n-0.1
P=n0.9+0.1n=10n9+n
プロセッサの数が少ないときは分母の9が大きく影響しますが、プロセッサ台数が多くなると(例えば10,000個以上など)、定数9は無視できるほど影響が小さくなります。
つまり、このとき「P≒10nn=10」となり、たとえ無限個のプロセッサを搭載しても10倍以上の性能にはならないことがわかります。したがって正解は「イ」です。
P=n1+(n-1)×0.1
P=n1+0.1n-0.1
P=n0.9+0.1n=10n9+n
プロセッサの数が少ないときは分母の9が大きく影響しますが、プロセッサ台数が多くなると(例えば10,000個以上など)、定数9は無視できるほど影響が小さくなります。
つまり、このとき「P≒10nn=10」となり、たとえ無限個のプロセッサを搭載しても10倍以上の性能にはならないことがわかります。したがって正解は「イ」です。