オペレーティングシステム (全131問中122問目)
No.122
ページング方式の仮想記憶において,ページ置換えの発生頻度が高くなり,システムの処理能力が急激に低下することがある。このような現象を何と呼ぶか。
出典:平成17年秋期 問23
- スラッシング
- スワップアウト
- フラグメンテーション
- ページフォールト
- [出題歴]
- 応用情報技術者 R3秋期 問16
- 応用情報技術者 R6秋期 問17
- 応用情報技術者 H24春期 問21
- 応用情報技術者 H29秋期 問17
分類
テクノロジ系 » ソフトウェア » オペレーティングシステム
正解
ア
解説
仮想記憶システムにおいて、主記憶の容量が十分でない状態で同時に実行されるプログラム数が増えると、ページング処理が頻繁に発生し、システムのオーバーヘッド(間接的な負荷)が増加します。これによって、アプリケーション処理に割り当てられるCPU時間が減少し、システムの処理能力が低下する現象をスラッシング(Thrashing)といいます。
- 正しい。スラッシングは、ページング処理の多発により処理効率が著しく低下する現象です。
- スワップアウトは、主記憶を効率的に利用するために、主記憶上で長い間待ち状態となっているプログラムを実行状態のまま補助記憶上の領域に退避させることです。
- フラグメンテーションは、主記憶や補助記憶装置の記憶領域の中に使用されない領域の断片が多く存在した状態になる現象です。連続したメモリ領域を確保しにくくなるのでアクセス効率が低下します。
- ページフォールトは、ページング方式において要求されたページが主記憶上に存在しないときに発生する割込みです。