オペレーティングシステム (全131問中125問目)
No.125
スケジューリング方式をプリエンプティブな処理とノンプリエンプティブな処理に区分するとき,適切に分類されている組合せはどれか。
出典:平成17年秋期 問26
- [出題歴]
- ソフトウェア開発技術者 H20秋期 問24
分類
テクノロジ系 » ソフトウェア » オペレーティングシステム
正解
エ
解説
「プリエンプティブ」と「ノンプリエンプティブ」は、どちらもマルチタスクOS上で実行されている複数のプロセスを切り替えるときの制御方式です。
一般的なタスクスケジューリング方式のうち、到着順方式と処理時間順方式はノンプリエンプティブな処理に、ラウンドロビン方式と残り処理時間順方式はプリエンプティブな処理に分類されます。
したがって「エ」の組合せだけが適切です。
- プリエンプティブ
- OSがCPUやシステム資源を管理し、CPU使用時間や優先度などによりプロセスの状態に切り替える方式
- ノンプリエンプティブ
- プロセスの切替をプログラム自身に任せる方式で、プログラムが自発的にCPUを開放した時点で他プロセスの実行を開始する。OSがCPUを管理しないため、1つのプログラムの実行中は他のプログラムの実行は制限される
一般的なタスクスケジューリング方式のうち、到着順方式と処理時間順方式はノンプリエンプティブな処理に、ラウンドロビン方式と残り処理時間順方式はプリエンプティブな処理に分類されます。
したがって「エ」の組合せだけが適切です。
- ラウンドロビン
- 実行可能状態となった順に従ってタスクに一定のCPU時間を与えていく方式。処理が終わらなかったタスクは実行可能状態の待ち行列の最後尾に移される。各タスクに均等にCPU時間が与えられるためタイムシェアリングシステムに適している。