ユーザーインタフェース技術 (全16問中3問目)
No.3
Webページの設計の例のうち,アクセシビリティを高める観点から最も適切なものはどれか。
出典:平成30年春期 問24
- 音声を利用者に確実に聞かせるために,Webページを表示すると同時に音声を自動的に再生する。
- 体裁の良いレイアウトにするために,表組みを用いる。
- 入力が必須な項目は,色で強調するだけでなく,項目名の隣に"(必須)"などと明記する。
- ハイパーリンク先の内容が推測できるように,ハイパーリンク画像のalt属性にリンク先のURLを付記する。
- [出題歴]
- 応用情報技術者 H23特別 問26
- 応用情報技術者 H25春期 問25
- 応用情報技術者 H27春期 問24
- 応用情報技術者 H28秋期 問24
分類
テクノロジ系 » ユーザーインタフェース » ユーザーインタフェース技術
正解
ウ
解説
アクセシビリティ(Accessibility)とは、高齢者・障害者を含む誰もが、さまざまな製品や建物やサービスなどを支障なく利用できるかどうか、あるいはその度合いのことです。
Webページにおいては、そのページが、高齢者や障害者も含めた、誰もが情報を取得・発信できるように柔軟に設計されていて、アクセスした誰もが同様に情報を共有できるか、あるいはその度合いを意味します。
Webページにおいては、そのページが、高齢者や障害者も含めた、誰もが情報を取得・発信できるように柔軟に設計されていて、アクセスした誰もが同様に情報を共有できるか、あるいはその度合いを意味します。
- 聴覚にハンデキャップのある人にとっては、音声の再生を認識できません。また、画面を開いたときに予期せずに音が鳴るとビックリしてウィンドウを閉じてしまう利用者もいるので、ユーザビリティの面からみても避けるべき設計です。
- Webデザインにおける表組みとは、本来は表を定義するためのtableタグを入れ子にして、その中にコンテンツを配置していく手法です。表組みは初心者でもレイアウト崩れが少なく、以前は慣用的にレイアウト手法として使用されていました。しかし表組みは、視覚に障害のある人がWebを閲覧するのに使用する音声読み上げブラウザにおいて、コンテンツが正しい順序で読み上げられないという弊害が生じる可能性があり、アクセシビリティの面から使用が推奨されていません。
- 正しい。Webサイトを閲覧するユーザーの中には、色弱や色盲といった障害を抱える人もいます。必須項目と任意項目が色だけで分類されていた場合、これらの人々には違いを認識することができません。色だけに頼らず文字によっても項目を分類することで、アクセシビリティの向上が望めます。
- alt属性は、そのタグの内容を表す文字情報を指定する属性です。英数字や記号の羅列であるURLでは、閲覧したユーザーがリンク先ページの内容がどのようなものか想像することができません。音声読み上げブラウザでは画像の代わりにalt属性の情報が読み上げられるため、URLではなく具体的なリンク先ページの内容をalt属性に指定することが望まれます。alt属性の例
<a href="aaa.html"><img src="bbb.png" alt="リンク先の内容"></a>