ユーザーインタフェース技術 (全16問中6問目)
No.6
使用性(ユーザビリティ)の規格(JIS Z 8521:1999)では,使用性を“ある製品が,指定された利用者によって,指定された利用の状況下で,指定された目的を達成するために用いられる際の,有効さ,効率及び利用者の満足度の度合い”と定義している。この定義中の“利用者の満足度”を評価するときに用いる方法はどれか。
出典:平成28年春期 問25
- インタビュー法
- ヒューリスティック評価
- ユーザビリティテスト
- ログデータ分析法
- [出題歴]
- 基本情報技術者 H22秋期 問27
- ソフトウェア開発技術者 H20秋期 問46
分類
テクノロジ系 » ユーザーインタフェース » ユーザーインタフェース技術
正解
ア
解説
- 正しい。ユーザビリティ評価では、有効性、効率、満足度の3つの指標で評価する必要があります。有効さや効率性などは他の手法でも評価が可能ですが、満足度だけは実際に操作を行ったユーザーへの聞き取り調査でしか知ることができません。よって、満足度に対する評価には、利用者へのインタビューやアンケート調査などを行うことが適切な方法となります。
- ヒューリスティック評価は、複数の専門家が、設計仕様書や紙のプロトタイプを見ながら、既知の経験則に照らし合わせて問題点を明らかにする手法です。ヒューリスティックとは「経験則」の意で、専門家の経験則を基準にします。
- ユーザビリティテストは、数人の被験者がタスクを実行する過程を観察し、被験者の行動、発話からユーザーインタフェース上の問題点を発見する評価手法です。
- ログデータ分析法は、被験者に製品を操作してもらい、その操作ログから利用パターンを分析することでユーザビリティ問題を明らかにする評価手法です。