マルチメディア応用 (全19問中4問目)
No.4
コンピュータグラフィックスに関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:令和3年秋期 問25
- テクスチャマッピングは,全てのピクセルについて,視線と全ての物体との交点を計算し,その中から視点に最も近い交点を選択することによって,陰面消去を行う。
- メタボールは,反射・透過方向への視線追跡を行わず,与えられた空間中のデータから輝度を計算する。
- ラジオシティ法は,拡散反射面間の相互反射による効果を考慮して拡散反射面の輝度を決める。
- レイトレーシングは,形状が定義された物体の表面に,別に定義された模様を張り付けて画像を作成する。
- [出題歴]
- 応用情報技術者 R5春期 問25
- 応用情報技術者 H22秋期 問27
分類
テクノロジ系 » 情報メディア » マルチメディア応用
正解
ウ
解説
- テクスチャマッピングは、多数のポリゴン(多角形)の組合せで構成させる3DCG表面に壁紙のようなものを貼り付け、擬似的な凹凸や表面模様などを付加することで質感の向上をもたらす技法です。本記述は、陰面消去方法のひとつであるZバッファ法を説明した文です。
- メタボールは、物体を球やだ円体の集合として擬似的にモデル化することで、滑らかな物体を表現する技術です。本記述は、レイキャスティング法を説明した文です。
- 正しい。ラジオシティは、各ポリゴンに光のエネルギー量を持たせて形状の相互反射を計算することで、間接光(やわらかい光の回り込み)などを表現する技術です。照明工学の分野で発達した技術を3DCGのレンダリングに応用したものです。
- レイトレーシングは、3DCGを作成する時に必要となる陰影をつけるときに使われる手法で、観察者(物体を見ている目)から光源の経路を逆に追跡し、算術演算によって物体表面の輝度を求める手法です。本記述は、テクスチャマッピングを説明した文です。