データベース方式 (全12問中2問目)
No.2
ANSI/SPARC 3層スキーマモデルにおける内部スキーマの設計に含まれるものはどれか。
出典:令和4年春期 問27
- SQL問合せ応答時間の向上を目的としたインデックスの定義
- エンティティ間の"1対多","多対多"などの関連を明示するE-Rモデルの作成
- エンティティ内やエンティティ間の整合性を保つための一意性制約や参照制約の設定
- データの冗長性を排除し,更新の一貫性と効率性を保持するための正規化
分類
テクノロジ系 » データベース » データベース方式
正解
ア
解説
ANSI/SPARC 3層スキーマは、概念スキーマ、外部スキーマ、内部スキーマの3つのグループに分けてデータ定義を行うデータベースモデルで、物理的・論理的データの独立性を達成するためにDBMSがサポートすべきアーキテクチャとして提案されたものです。
- 概念スキーマ
- データベース化対象の業務とデータの内容を論理的なデータモデルとして表現したもの。概念スキーマを記述するために記号系にはリレーショナルモデルの他にも、ネットワークモデル、階層型モデルなどがある。リレーショナルモデルではE-R図の作成、表定義、表の正規化が概念スキーマに相当する。
- 外部スキーマ
- 概念スキーマで定義されたデータモデル上に利用者ごとの目的に応じた見方を表現したもの。リレーショナルモデルのビューやネットワークモデルのサブスキーマが外部スキーマに相当する。
- 内部スキーマ
- 概念スキーマで定義されたデータモデルを記憶装置上にどのような形式で格納するかを表現したもの。ファイル編成やインデックスの設定などが内部スキーマに相当する。
- 正しい。インデックスの定義は内部スキーマ設計に含まれます。
- E-R図の作成は概念スキーマ設計に含まれます。
- 制約の設定は概念スキーマ設計に含まれます。
- 表の正規化は概念スキーマ設計に含まれます。