データベース設計 (全65問中31問目)
No.31
R表に,(A,B)の2列で一意にする制約(UNIQUE制約)が定義されているとき,R表に対するSQL文のうち,この制約に違反するものはどれか。ここで,R表には主キーの定義がなく,また,全ての列は値が決まっていない場合(NULL)もあるものとする。
出典:平成24年秋期 問28
分類
テクノロジ系 » データベース » データベース設計
正解
エ
解説
UNIQUE制約(一意性制約)は、データベースにデータを追加したり更新する際に、列や列のグループが表内のすべての行で一意となるように要求する制約です。なおUNIQUE制約は、NULL値を許容するという点で主キー制約と異なります。
この問題では(A,B)の2列の組合せが表内で一意となっていることが要求されているので、それぞれのSQL文を実行した結果を考えてみましょう。
この問題では(A,B)の2列の組合せが表内で一意となっていることが要求されているので、それぞれのSQL文を実行した結果を考えてみましょう。
- A列の値が'AA01' かつ B列の値が'BB02'の行、つまり上から2番目の行を削除するSQL文です。結果を見ても制約に違反している行はありません。
- 表に('AA01',NULL,'DD01','EE01')の行を挿入するSQL文です。結果を見ても制約に違反している行はありません。
- 表に(NULL, NULL,'AA01','BB02')の行を挿入するSQL文です。結果を見ても制約に違反している行はありません。
- A列の値が'AA01'であるレコードのA列の値を'AA02'に更新するSQL文です。更新によってA列='AA02'、B列='BB01'の行が重複することになるため、この操作は(A,B)の2列に課されたUNIQUE制約に違反しています。