オリジナル模擬試験3 問17

問17

主記憶管理に関する記述のうち,適切なものはどれか。
  • LRUアルゴリズムは,主記憶の中でもっとも早くロードされたページをページアウトするアルゴリズムである。
  • 仮想記憶とは,主記憶の容量以上の記憶空間を提供する機能である。
  • スラッシングを防ぐためには,システムの多重度を上げることが有効である。
  • デマンドページングとは,プログラムの実行時に必要な実行モジュールを動的にリンクすることである。
  • [出典]
  • エンベデッド H22春期 問8

分類

テクノロジ系 » ソフトウェア » オペレーティングシステム

正解

解説

  • LRU(Least Recently Used)は、置き換え対象の中で最も長い時間参照されていない(最終参照時刻が最も昔の)ものを置き換え対象とするアルゴリズムです。設問の「もっとも早くロードされたページアウトするアルゴリズム」はFIFO(First In First Out)です。
  • 正しい。仮想記憶は、プログラムが必要とするメモリサイズが主記憶のサイズを上回った場合、補助記憶装置(HDDなど)を仮想アドレス空間として使用することで、主記憶のサイズよりも大きなプログラムを実行可能にする方式です。
  • スラッシングは、仮想記憶システムにおいてページング処理が多発し、システムのオーバーヘッドが増加した結果、アプリケーションのCPU使用率が極端に下がる現象です。スラッシングを防ぐには同時実行するプログラム数を少なくする(システムの多重度を下げる)ことが有効です。
  • デマンドページングは、ページング処理においてアクセス要求があった時に要求があったページのみを主記憶に割り当てる方式です。プログラムの実行時に必要な実行モジュールを動的にリンクすることは動的リンキングといいます。
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