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応用情報技術者令和4年秋期 午前問13
問13
システムの信頼性設計に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- フェールセーフとは,利用者の誤操作によってシステムが異常終了してしまうことのないように,単純なミスを発生させないようにする設計方法である。
- フェールソフトとは,故障が発生した場合でも機能を縮退させることなく稼動を継続する概念である。
- フォールトアボイダンスとは,システム構成要素の個々の品質を高めて故障が発生しないようにする概念である。
- フォールトトレランスとは,故障が生じてもシステムに重大な影響が出ないように,あらかじめ定められた安全状態にシステムを固定し,全体として安全が維持されるような設計手法である。
- [出題歴]
- 応用情報技術者 R3春期 問13
- 応用情報技術者 R6春期 問12
- 応用情報技術者 H27秋期 問14
- ソフトウェア開発技術者 H20秋期 問35
分類
テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの構成
正解
ウ
解説
- フールプルーフの説明です。フェールセーフは、システムの不具合や故障が発生したときに障害の被害を最小限に抑えるために、安全を優先にした制御を行う考え方です。
- フォールトトレランスの説明です。フェールソフトは、障害が発生したときに多少の機能制限や性能低下を許容しつつ、システム全体の運転継続に必要な機能を維持しようする設計方針です。
- 正しい。フォールトアボイダンスは、システムを構成する要素を稼働率が高いものなど信頼性の高いものに取り換えることで、故障の発生確率自体を低下させ、システム全体の信頼性を向上させようという考え方です。
- フェールセーフの説明です。フォールトトレランスは、構成機器の二重化などにより故障に備えることで、システムの一部に障害が発生しても全体としては停止することなく稼働し続けることを目指す設計です。