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応用情報技術者令和4年秋期 午前問9
問9
キャッシュメモリのライトスルーの説明として,適切なものはどれか。
- CPUがメモリに書込み動作をするとき,キャッシュメモリだけにデータを書き込む。
- CPUがメモリに書込み動作をするとき,キャッシュメモリと主記憶の両方に同時にデータを書き込む。
- 主記憶のデータの変更は,キャッシュメモリから当該データが追い出される時に行う。
- 主記憶へのアクセス頻度が少ないので,バスの占有率が低い。
- [出題歴]
- 応用情報技術者 H29春期 問10
- 基本情報技術者 H15秋期 問23
分類
テクノロジ系 » コンピュータ構成要素 » メモリ
正解
イ
解説
キャッシュメモリと主記憶の同期をとるための方式として、ライトバックとライトスルーがあります。
- ライトバック(write back)
- CPUから書込み命令が出たときにキャッシュメモリだけに書き込み、主記憶への書込みはキャッシュメモリからデータが追い出されるときに行う方式
⇒速度は向上するがデータの整合性を保つための制御が余分に必要になる - ライトスルー(write through)
- CPUから書込み命令が出たときにキャッシュメモリと同時に主記憶にも書き込む方式
⇒データの整合性は得られるが処理速度は低下する
- 書込み命令が出たときにキャッシュメモリだけにデータを書き込むのは、ライトバック方式です。
- 正しい。ライトスルー方式では、書込み命令が出たときにキャッシュメモリと主記憶の両方に同時にデータを書き込みます。
- キャッシュメモリから当該データが追い出される時に主記憶への書込みを行うのは、ライトバック方式です。
- 主記憶への書込む頻度はライトスルー>ライトバックなので、両者の方式を比較したとき、主記憶へのアクセス頻度が少ないのはライトバック方式です。