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応用情報技術者令和4年春期 午前問78
問78
不正アクセス禁止法で規定されている,"不正アクセス行為を助長する行為の禁止"規定によって規制される行為はどれか。
- 業務その他正当な理由なく,他人の利用者IDとパスワードを正規の利用者及びシステム管理者以外の者に提供する。
- 他人の利用者IDとパスワードを不正に入手する目的で,フィッシングサイトを開設する。
- 不正アクセスの目的で,他人の利用者IDとパスワードを不正に入手する。
- 不正アクセスの目的で,不正に入手した他人の利用者IDとパスワードをPCに保管する。
- [出題歴]
- 情報セキュマネ H30秋期 問32
分類
ストラテジ系 » 法務 » セキュリティ関連法規
正解
ア
解説
不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為やそれを助長する行為を禁止する法律です。不正アクセス行為とは、①アクセス制御機能を有するコンピュータに、②ネットワークを通じてアクセスし、③本人や管理者の承諾なく他人の認証情報を入力し、④アクセス制御によって制限されている機能を利用可能にする、という4つの要件を満たすものです。
不正アクセス禁止法で禁止されている行為は以下の5種類です。
したがって適切な記述は「ア」です。
不正アクセス禁止法で禁止されている行為は以下の5種類です。
- 不正アクセス行為そのもの(3条)
- 業務その他正当な理由がある場合を除いて、第三者に他人の認証情報を提供する行為(5条)
- 不正アクセス行為のために、他人の認証情報を取得する行為(4条)
- 不正アクセス行為のために、他人の認証情報を保管する行為(6条)
- 管理者になりすまし、または管理者であると誤認させて認証情報の提供を要求する行為(7条)
したがって適切な記述は「ア」です。
- 正しい。不正アクセス行為を助長する行為の禁止(5条)で規制される行為です。
- フィッシング目的のサイト開設や、電子メールで利用権者に認証情報を入力させるのは、識別符号の入力を不正に要求する行為の禁止(7条)で規制される行為です。
- 他人の識別符号を不正に取得する行為の禁止(4条)で規制される行為です。
- 他人の識別符号を不正に保管する行為の禁止(6条)で規制される行為です。