応用情報技術者令和6年秋期 午前問13

問13

データアクセス方式の一つであるオブジェクトストレージに関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
  • ストレージにファイルシステムを構成し,ファイル単位でデータにアクセスする。
  • ストレージの論理ボリュームを決まったサイズに分割し,その単位でデータにアクセスする。
  • データとメタデータをセットにして保存し,階層構造にすることによってデータにアクセスする。
  • データとメタデータをセットにして保存し,固有の識別子でデータにアクセスする。

分類

テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの構成

正解

解説

オブジェクトストレージは、従来のファイルやディレクトリと言った階層構造ではなく、オブジェクトという単位でデータを格納・管理する記憶方式です。フラットな構造でスケールアウトが容易なので、非構造型データを大量に保存するデータレイクに適しています。AmazonS3がオブジェクトストレージの代表格です。

各オブジェクトは、データ本体とともにメタデータと固有の識別子が付与された状態で格納されています。階層構造がないので、①データの複製、移動、分散がしやすい、②効率的にアクセスできる、③ディレクトリ数やデータ数の制限を受けないといった特徴があります。また、オブジェクトストレージには識別子を指定してREST API(HTTP)でアクセスします。このため、利用者は格納場所を覚えておく必要がなく、様々なプラットフォームから共通の手順でデータ操作を行うことができます。
  • ファイルストレージの説明です。オブジェクトストレージは、従来のファイルシステムのような階層構造を持たず、ファイル単位ではなくオブジェクト単位でデータを管理します。
  • ブロックストレージの説明です。オブジェクトストレージは、ストレージをブロック(固定長の区画)に分割しません。ブロック単位ではなくオブジェクト単位でデータにアクセスします。
  • オブジェクトストレージは階層構造を持たず、フラットな構造で管理されています。
  • 正しい。オブジェクトストレージでは各オブジェクトにデータ本体とメタデータ、固有の識別子が付与され、その識別子を使ってデータにアクセスします。
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