ソフトウェア開発技術者平成16年春期 午前問73

問73

トランザクションの同時実行制御に用いられるロックの動作に関する記述のうち,適切なものはどれか。
  • 共有ロック中に発生した共有ロックの要求は認める。
  • 共有ロック中に発生した占有ロックの要求は認める。
  • 占有ロック中に発生した共有ロックの要求は認める。
  • 占有ロック中に発生した占有ロックの要求は認める。
  • [出題歴]
  • 応用情報技術者 H25春期 問31
  • 基本情報技術者 H26秋期 問30

分類

テクノロジ系 » データベース » トランザクション処理

正解

解説

共有・占有の2種類のロックの違いを確認しておきましょう。
共有ロック
データを読込むときに使うロックで、資源がこの状態の場合は他のトランザクションによる更新処理ができなくなる。(読込みは可能)
占有ロック
データを更新するときに使うロックで、資源がこの状態の場合は他のトランザクションによる読込みや更新ができなくなる。
上記の性質から、ある資源に共有または占有ロックがかけれられているときの新たなロックの可否は次の表の通りになります。
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つまり資源にかけられているロックが"共有"である場合にのみ、別のトランザクションが新たに"共有ロック"をかけることができます。したがって適切な記述は「ア」になります。
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