HOME»応用情報技術者平成24年秋期»午前問46
応用情報技術者平成24年秋期 午前問46
問46
ソフトウェアの再利用の説明のうち,適切なものはどれか。
- 再利用可能な部品の開発は,同一規模の通常のソフトウェアを開発する場合よりも工数がかかる。
- 同一機能のソフトウェアを開発するとき,一つの大きい部品を再利用するよりも,複数の小さい部品を再利用する方が,開発工数の削減効果は大きい。
- 部品の再利用を促進するための表彰制度などによるインセンティブの効果は,初期においては低いが,時間の経過とともに高くなる。
- 部品を再利用したときに削減できる工数の比率は,部品の大きさに反比例する。
- [出題歴]
- 基本情報技術者 H19春期 問45
- ソフトウェア開発技術者 H14春期 問56
分類
テクノロジ系 » ソフトウェア開発管理技術 » 開発プロセス・手法
正解
ア
解説
新しくソースコードを書くことは同時にバグとセキュリティ脆弱性が入る余地を作ることでもあります。もし検証済みで信頼できる既存のコードがあるならば,それを再利用したほうが工数をかけずに高い信頼性を確保できます。コードの再利用は問題を起こしにくいソフトウェアを構築する上で重要な手法の一つですが,そのためには当初から部品化を考慮に入れた開発手法が欠かせません。
- 正しい。再利用可能な部品の開発では、パラメータやデータ個数を可変にしたり様々な場面を想定してエラー処理を組み込むなど再利用を前提とした設計を行う必要があるため、同規模のソフトウェアを開発するのと比較して工数がかかります。
- 小さな部品を組み合わせるのにも工数がかかるため、同じ機能を実現できるのであれば大きな部品1つを使用した方が工数削減が期待できます。
- インセンティブの効果は初期が最も高くなります。
- 一般に部品の大きさに比例した工数の削減が期待できます。