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応用情報技術者平成28年秋期 午前問26
問26
データベースの3層スキーマ構造に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 概念スキーマは,データの物理的関係を表現する。
- 外部スキーマは,データの利用者からの見方を表現する。
- 内部スキーマは,データの論理的関係を表現する。
- 物理スキーマは,データの物理的関係を表現する。
- [出題歴]
- ソフトウェア開発技術者 H20秋期 問61
分類
テクノロジ系 » データベース » データベース方式
正解
イ
解説
ANSI/SPARC 3層スキーマは、概念スキーマ、外部スキーマ、内部スキーマの3つのグループに分けてデータ定義を行うデータベースモデルで、物理的・論理的データの独立性を達成するためにDBMSがサポートすべきアーキテクチャとして提案されたものです。
- 概念スキーマ
- データベース化対象の業務とデータの内容を論理的なデータモデルとして表現したもの。概念スキーマを記述するために記号系にはリレーショナルモデルの他にも、ネットワークモデル、階層型モデルなどがある。リレーショナルモデルではE-R図の作成、表定義、表の正規化が概念スキーマに相当する。
- 外部スキーマ
- 概念スキーマで定義されたデータモデル上に利用者ごとの目的に応じた見方を表現したもの。リレーショナルモデルのビューやネットワークモデルのサブスキーマが外部スキーマに相当する。
- 内部スキーマ
- 概念スキーマで定義されたデータモデルを記憶装置上にどのような形式で格納するかを表現したもの。ファイル編成やインデックスの設定などが内部スキーマに相当する。
- 概念スキーマは、データベース化対象の業務とデータの内容を論理的な構造として表現したものです。テーブルの正規化やCREATE TABLEによる表定義が概念スキーマに相当します。
- 正しい。外部スキーマは、データの利用者からの見方を表現したものです。SQLのビューが外部スキーマに相当します。
- 内部スキーマは、データを記憶装置上にどのような形式で格納するかを表現したものです。ファイル編成やインデックスの設定などが内部スキーマに相当します。
- ANSI/X3/SPARCの3層スキーマ構造には、物理スキーマという名称のスキーマは存在しません。