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応用情報技術者平成28年春期 午前問9
問9
並列処理方式であるSIMDの説明として,適切なものはどれか。
- 単一命令ストリームで単一データストリームを処理する方式
- 単一命令ストリームで複数のデータストリームを処理する方式
- 複数の命令ストリームで単一データストリームを処理する方式
- 複数の命令ストリームで複数のデータストリームを処理する方式
分類
テクノロジ系 » コンピュータ構成要素 » プロセッサ
正解
イ
解説
並列処理を実現するプロセッサのアーキテクチャは、同時に実行できる命令数及びデータ数によって以下の4種類に分類されます。
この4つの分類は並列に実行できる命令数(Instruction)とデータ数(Data)によってなされているだけなので、S(Single)とM(Multiple)を意識して覚えておけば、試験本番でもそれぞれの特徴を思い出せると思います。
- SISD(Single Instruction Single Data)
- 単一の命令で単一のデータを処理する最もシンプルな方式
- SIMD(Single Instruction Multiple Data)
- 単一の命令で複数のデータを処理できる方式。pentiumプロセッサで採用されている。
- MISD(Multiple Instruction Single Data)
- 複数の命令で単一のデータを扱う方式。理論上は存在するが実装例はない。
- MIMD(Multiple Instruction Multiple Data)
- 複数の命令で複数のデータを扱う方式で、複数のプロセッサを搭載した並列コンピュータ環境が該当する。OSやコンパイラがMIMDに対応している必要がある。
この4つの分類は並列に実行できる命令数(Instruction)とデータ数(Data)によってなされているだけなので、S(Single)とM(Multiple)を意識して覚えておけば、試験本番でもそれぞれの特徴を思い出せると思います。