応用情報技術者 試験情報＆徹底解説

令和3年春期試験午後問題 問1 設問1
https://www.ap-siken.com/kakomon/03_haru/pm01.html

5246から書き込みを転載しています。
（当初とは別の設問に対する質問だったため）

ごちゃごちゃ書いてみたんですが混乱するだけの気もしますし、
この問は過去にも色々言われているようなので簡潔にいきますね。

この問題文の書き方だと「ウ」が正解でなかった場合に
IPAが「ウ」が不正解である理由を完全に説明できないと思います。これで「エ」だけが正解だとすると、やはりひとつふたつ条件指定が抜けています。
それと「直接」という言葉を補完されていますが、設問には無い文言です。
おや？となった際に何かバイアスがかかっていないかもう一度原文を確認を、
とりあえずの返信としてはこんな感じですが、いかがでしょうか？

あと別スレで「目的は？→～だから」と仰っていましたが、
IPAは「目的→～ため」ですね（念のため）。

krakenさん

ご回答ありがとうございます。

ご説明頂いている「これで「エ」だけが正解だとすると、やはりひとつふたつ条件指定が抜けています。」の条件について、もう少し詳しく教えていただけないでしょうか。

今回のケースをAmazonでPCを買ったときに例えると、PCの流れは
PCの製造会社→Amazonの倉庫→私
になると思っています。
その際に、私にPCを送った可能性のある人はだれか？
と聞かれた際に、PCの製造会社を含めることに違和感があります。
私に送ったのはAmazonの倉庫であり、PCの製造会社はAmazonの倉庫に送っているからです。
※例え方が違う場合は、ご指摘いただけると幸いです。

また、本問では  権威DNSサーバー⇔Z社DNSサーバー⇔Y社のPC
間で通信が行われていると私は思っているのですが、技術的に
権威DNSサーバー⇔Y社のPC
という方法での通信はあり得ることならば、「ウ」が正解となるのもわかります。
そのような通信が起きることはあるのでしょうか。

たびたびの回答となりますが、よろしくお願いいたします。

横から失礼いたします。
問の文中に
>Tさんが調査した結果，R社の権威DNSサーバ上の，R社のWebサーバのAレコードが
>別のサイトのIPアドレスに改ざんされていることが分かった。
と明記されています。
ここから、「ウ.R社の権威DNSサーバ」も解答であると読み取れます。

>という方法での通信はあり得ることならば、「ウ」が正解となるのもわかります。
>そのような通信が起きることはあるのでしょうか。
この設問は問の文を理解し、それに対して解答を行うというものです。
設問の趣旨を見間違えないようにしてください。

> 解答群の中から【全て選び】
という表現の問いについては次の経験則があると捉えているので，
https://www.ap-siken.com/bbs/4797.html

> Y社のPCに【直接的でも，または，間接的でも】偽のIPアドレスを返した可能性のあるDNSサーバ
を複数回答するよう問われている，と解釈することに私は違和感を持ちませんでした。

ちなみに上記リンク先でも触れられていますが，
Y社PCに指定するDNSサーバのIPアドレスとして，Y社契約中のISPのZ社のDNSサーバではなく，R社の権威DNSサーバを指定することは可能です。ただ，
> Y社は，Y社が契約しているISPであるZ社のDNSサーバを利用していた。
と問題文に書かれていますから，この問題を解く際にこの可能性を考慮する必要はありません。

pixさん 
jjon-comさん

お二方ともありがとうございます。
本問の場合
権威DNSサーバー⇔Y社のPC
は考慮しない。
しかし、権威DNSサーバーが間接的であれ、直接的であれ、通信上にあるから、偽のIPアドレスをY社のPCに返した可能性がある。ということでしょうか？

>しかし、権威DNSサーバーが間接的であれ、直接的であれ、通信上にあるから、
>偽のIPアドレスをY社のPCに返した可能性がある。ということでしょうか？
根拠はNo.4の書込みで回答したとおり、問の文中の
「Tさんが調査した結果，R社の権威DNSサーバ上の，R社のWebサーバのAレコードが
別のサイトのIPアドレスに改ざんされていることが分かった。」
この箇所です。
この設問の意図はこの文中の箇所を正確に読み取り、理解したかどうかを問う
問題です。

IPAの設問の原則として、解答は問の文中から根拠を探すということです。
解答に際してその原則を念頭に置いてみてください。

僭越ですが、本設問に対するBUBUさんの思考をトレースしてみました。
結論として、以下の3点で指摘事項が思いつきました。
宜しければ、ご参考にしてください。
・自明に対する認識
・技術知識の不足
・国語力の不足

■自明に対する認識
>Y社のPCがR社の偽サイトに誘導された際に，Y社のPCに偽のIPアドレスを返した
>可能性のあるDNSサーバを，解答群の中から全て選び，記号で答えよ。
この設問の前提として、DNSサーバとY社のPCは以下の接続であると想定されます。
【権威DNSサーバー⇔Z社DNSサーバー⇔Y社のPC】
これはいわゆる【自明】と言われる範疇のものです。

【自明】とは数学でいうところの【定理】のようなものです。
数学の問題を解く際に、「三角形の内角の和は180度である」という定理は、
前提として利用してよいというものです。

同様に本問で【権威DNSサーバー⇔Z社DNSサーバー⇔Y社のPC】は【自明】な
前提として利用してよいということです。

■技術知識の不足
上の【権威DNSサーバー⇔Z社DNSサーバー⇔Y社のPC】という【自明】を
自分自身で裏付けるためには、根底となる技術知識が必要です。
逆を言えば、技術知識が不足していると、問における【自明】を判断できず、
設問の意図を汲み取れなくなります。

■国語力の不足
本設問は問中の
「Tさんが調査した結果，R社の権威DNSサーバ上の，R社のWebサーバのAレコードが
別のサイトのIPアドレスに改ざんされていることが分かった。」
という箇所を適切に読み取り、設問に紐づける必要があります。
これは国語力が大きく関係しています。

以上の3点の指摘事項を補うには
・問の状況・背景を適切に読み取る
・問の理解・解答のための技術知識を身に付ける
・問の理解・解答のための国語力を身に付ける
といった基本的なことに対して丁寧に取り組む必要があります。

敢えてもう一つ付け加えるならば、IPA試験の大前提として
・主観で解答するのではなく、IPAが何を望んでいるかを汲み取り、
  それを解答する
です。これはIPAの試験において非常に重要かつ絶対の条件になります。

pixさん

ご丁寧な解説とご指摘ありがとうございました。

資格試験である以上、出題者の考えが絶対ですもんね。

ありがとうございました。

＞条件について、もう少し詳しく
それこそ「直接」などの文言が挿入されていない、などですね。

＞私に送ったのはAmazonの倉庫
この例えに関しては、さらに改造して葉書を使ってみますが、
X氏が書いた暑中見舞いがY氏の家に届いたとして
  Y氏： L郵便局から暑中見舞いが届いた。
……とはならないんじゃないでしょうか。

テクニック的には、セキュリティの初っ端の設問なので、IPAが本来望んでいる解答は非常に平易かつセキュリティに注目したものなんじゃないかとアタリをつけることもできますね。

krakenさん

大変遅くなり申し訳ありません。

はがきの例え、ありがとうございます。
確かに！と思えました。

引き続き学習を続けたいと思います。
長時間お付き合いいただきありがとうございました。