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APのねじれについて [5326]

 pixさん(No.1) 
AP シルバーマイスター
最近APについて2点ほどねじれを感じたので投稿します。
以下は私の独自研究かつ妄想です。
共感できない方や納得できない方は無視していただければ幸いです。

1.「文系科目」という俗称
文系科目という呼び方は俗称であり、IPAが定めているものではありません。
また『大学が文系 != 文系科目』がよいのではと感じます。
実際のところ、
・「文系科目」というより「上流科目」という呼び名の方が適切に感じる
・試験内容は、知識:3割、運:7割くらい
・解答するには上流工程の業務経験がないと厳しい
・上流工程の業務経験があっても、国語的にIPAの意図を汲み取れないと厳しい

以上を踏まえると実際のところ、文系出身未経験者にはおすすめできないです。
かえって未経験者であれば、時間をかけて基礎を身に付けたテクノロジ系科目の
ほうが安定度は高いです。

個人的な感想ですが、「文系科目」という俗称はどこかの資格取得業者が
未経験者でも簡単に取得できるようなイメージを持たせるための、造語のような
気がします。


2.学力と地頭の良さ
こちらは以下の書込みから印象を受けました。
午後問題において的外れな回答をしてしまう [5321] No.2
https://www.ap-siken.com/bbs/5321.html

APはここ数年以下の要因で取得が大分易化しています。
・合格率の向上
    旧第一種、旧SW時代は合格率が約15%でした
・分かりやすい教材の充実
    カラーで丁寧な解説やネットでの情報が充実しています

これらは受験者にとって非常に良いことです。しかし、ねじれが生じているのも
事実です。
過去は教材も充実していないため、業務経験者が有利な試験でした。むしろ
業務経験者がないと合格は難しかったです。
しかし、今日は質が高く分かりやすい教材が充実しています。そのため、
未経験者でも
・地頭が良い人
・子供のころから受験経験が豊富で、教材を使いこなすのがうまい人
が合格しているケースが多いと感じます。

またそういった方は、1.で挙げた「文系科目」も得意の受験テクニックで
クリアしているように見えます。

その上考慮すべきこととして、
・APと高度の午後試験は絶対評価ではなく、相対評価
であるということです。
IPAは午後試験の採点方法を開示していませんが、長年のデータと実績から
相対評価あることは公然の秘密になっています。

午後の得点は、ある種の偏差値であり、合格率を一定に保つために調整
されているということです。
そのため、合格率が10%になったり、30%になるというような極端なことが
ないように調整されているようです。

言い換えれば、IPAの試験は、ある意味入試のようなものであり、
「定員」ではなく「定率」が存在するということです。
全員が仲良く合格とはいきません。
この状況を例えるならば、
・学力の高い未経験者
・通常の業務経験者
・どちらでもない方
で椅子取りゲームをすることになります。

本来であれば、APは業務経験者のステップアップといった意味合いが
強かったですが、以上のようないろいろな事情や思惑で混沌とした状況に
なっています。
しかし、APは合格すればみな一緒なので、合格するまでの過程は
さほど問題ではないのかもしれません。

また、IPAも裏ではAPのCBT化を画策していることも十分に考えられます。
IPAの発表は突然なので、来年CBT化の話がでても不思議ではないです。

最後になりますが、学力が高く未経験でAPに合格された方も、
次のステップの高度試験で苦労する場合が多々あります。
高度試験は学力だけでは乗り越えられない壁があり、この壁に一旦
阻まれてしまうと乗り越えるのが容易ではないです。

しかし、稀にずば抜けて学力が高い方がいて、高度の壁すらなんなく
超えていく方もいます。その点については羨望と自分のふがいなさを
感じることもあります。
2024.09.09 16:15
adkさん(No.2) 
理系も文系も出来ない無能の完全な私見なのですが…
極めて同意出来る点1つは、上流科目という表現です。
今後その単語を使おうかなとも思いました。

その上で2点ほど気になったのですが、
①上流科目とテクニカル科目という分け方はざっくらばん過ぎないか
②やっぱり文系未経験者は上流科目のが合格しやすい気がする
と思いました。

①について
私はシステム開発以外の10分野を過去問10回ほど×4〜6回≒500問ほど解きましたが、セキュリティ以外の正答率は上流.テクニカルごちゃ混ぜでした。
ざっくりと得意分野から並べて、
経営戦略>監査>NW>アーキ≒組み込み≒マネジメント>DB>>プログラミング(※FEは今年春取得)
という感じです。

②について
私は簿記2級とFEがギリギリ合格出来るレベル≒日東駒専レベル以下かなと自認していますが、インプットアウトプット合わせて、テクニカル科目(NWDBアーキプログラミング)に上流科目の2〜2.5倍ほどの大量の時間を掛けましたが、NW以外は圧倒的に上流科目の方が正解率は高いです(マネジメントは超絶ブレる)。
無論テクニカル科目の方が下駄を履きやすい可能性は高いのですが、未経験日東駒専以下レベルだと、テクニカル科目の大半は、そもそも理解をする事自体が不可能な分野が、山程あると感じます。
NWだけは暗記でゴリ押せそうですが、アーキ組み込みDBプログラミングは、計算力やイメージや流れ自体の理解が困難な気がします。
そうなると、結局インプットに時間が掛からない上流科目で、運ゲーで回数重ねた方が合格圏内に入りやすいように感じます。

最後に、MARCHレベル以上の方であれば、正直どちらでもいける気がしますが、こちらも上流科目で合格した方が時間的にも早いし楽だと思います。
テクニカル科目は会社によって求められる分野も違うと思われるので、未経験でも、その時に改めて学ぶ事で充分間に合うのかなと。
繰り返しますが完全な私見ですので…。
2024.09.10 08:18
 pixさん(No.3) 
AP シルバーマイスター
>adkさん
ここは私見を語る場なので、結論がでなくても構わないです。

上の書込みをまた視点を変えてまとめるならば
APは受験者の
・学力
・業務経験
・合格のための戦略
が人によってあまりにもバラバラすぎるということです。
そのため、アドバイスを求める方もアドバイスをする方もなかなか
マッチしないのが現状です。

それでも合格すれば、みな一緒です。
しいていうのであれば、APがCBTに移行すれば、この混沌とした状況も
一回リセットされるだろうなくらいに考えているだけです。
2024.09.10 08:28
ヒアさん(No.4) 
自分含め周りも、SNSの書き込みを見ても応用情報の午後はストラテジー+マネジメント分野の文系セット合格者しかいないので、CBTにするなら文系セットだけになるでしょうね。文系セット用の人気参考書め出てるくらいですし。
そもそも、今時ネットワークだの、データベースだの分類分けしてるから応用情報は意味の分からない試験って言われてる訳で。
平成21年に応用情報が始まってから午後で唯一必須なのはセキュリティだけでずっとストラテジー、マネジメント中心の試験なので、

CBT化して全問必答で
①セキュリティ(ネットワークと合併)
②経営戦略・情報戦略
③プロジェクトマネジメント(システム導入プロジェクト、運用保守プロジェクト、開発プロジェクトのいずれかのマネジメントから1問  ※題材としてネットワークやデータベースシステムのマネジメントとするのも有り)
④サービスマネジメント、監査から1問
⑤要件定義、アーキテクト(情報システム、組み込みシステムの設計から1問)

の計5問で高度試験への繋ぎには適切かと。
テクノロジ系全般は午前でじゅうぶん難しく問えているので、午後はこんな感じでしょう。
2024.09.10 12:35
ヒアさん(No.5) 
あと応用情報は今年だか来年だかから教職員の研修免除科目になっていたり、ビジネス資格の免除科目になっていたりと元々ビジネス要素が強い試験ですからね。
2024.09.10 12:49
y4 kさん(No.6) 
>応用情報は今年だか来年だかから教職員の研修免除科目
今年度から再開した、高等学校(情報)の教員資格認定試験の受験資格ではないですかね。
教科及び教職に関する科目Ⅰ、Ⅱがあり、Ⅱについて教員として優秀な勤務経験が3年以上あれば免除される。

何かしらの研修免除があるのなら、私の学習不足です。
2024.09.10 17:09
momochanさん(No.7) 
>ヒアさん(No.5)
研修免除科目ではなく受験資格ですね。
誤解するといけませんので、正しい情報を下記に載せておきます。

>y4 kさん(No.6)
受験資格で合っています。
学習不足ではありません。

下記は文部科学省のWebサイトから一部抜粋です。

1.高等学校(情報)教員資格認定試験の再開
(1)受験資格
本試験を受けることができる者は、平成14年4月1日までに出生し、高等学校を卒業した者、その他大学(短期大学及び文部科学大臣の指定する教員養成機関を含む。)に入学する資格を有する者で、別に文部科学大臣が定める資格を有するもの[1]とする。

[1]今後「令和6年度高等学校教員資格認定試験実施要領」を策定し、その中で「応用情報技術者試験合格者又はそれと同等以上の能力を有すると認められる者」と定める予定
2024.09.10 18:08
電タックさん(No.8) 
面白そうなスレッドだったのでコメントします。

>・「文系科目」というより「上流科目」という呼び名の方が適切に感じる
私の所感としては文系科目があっている気がします。
上流科目と呼びたい根拠はカテゴリ自体がプロジェクトや経営層の分析に関わるものだからだと思います。
しかし
その回答方法は主に本文を根拠に「本文の記載を使い字数を合わせろ」
だからです。
例えばこれが
本文中の状態は変えずに事態を改善するにはどのように事が考えられるか?の様に「本文の転記ではなく、知識を頼り考察・提案する」ものだった場合に初めて上流工程と呼ぶにふさわしい形になると思ってます。

すべての問題ではないですが転記で済んでしまう事から、ぶっちゃけ情報処理なんて全く知らなくても答えられてしまう。
これが文系セットと呼ばれる根拠だと思います。

>ねじれ
については文章からどういった点を問題視しているのかうまく咀嚼できなかったのでコメントは控えます。
2024.09.10 19:07
 pixさん(No.9) 
AP シルバーマイスター
>電タックさん
>これが文系セットと呼ばれる根拠だと思います。
その発想はなかったです。
どちらかというと「文系科目」という呼び方は揶揄なんですね。

>>ねじれ
>については文章からどういった点を問題視しているのか
>うまく咀嚼できなかったのでコメントは控えます。
APは英検や簿記のようなシンプルさがなくなり、
・AP自体の試験の特殊性
・AP受験者の経歴の多様性
・AP受験者の取得目的
・AP合格のための戦略
が混沌としていろいろ絡まっているように感じるということです。
その最たるものが、IPAのAPに対する意図はまったくもって未知であることです。

このように感じるようになったのは、受験者・合格者それぞれでAPに対しての
見え方・考え方の違いが大きく、ここ最近AP受験のためのアドバイスを
求める方に対して、適切なアドバイスをすることが非常に難しいと感じた
からです。

私は他業種の資格試験のことについてほとんど知識はありませんが、
APの午後試験のように、ここまで自由に科目を選択できる試験は珍しいのでは
と思います。
2024.09.10 19:27
GinSanaさん(No.10) 
AP プラチナマイスター
高度も、自分はプロマネと監査しか「文系」は(解いてないので)知らないので限定して話しますが、基本ウォーリーを探せ、つまり本文を根拠に「本文の記載を使い字数を合わせろ」が大半です。「情報処理技術者試験に対する疑問(高度系午後1)」というYouTubeの人は、ST持ちでしたがやはりウォーリーを探せと同じといっていたので、大体そんなもんです。
これがテクノロジの高度なら違うのかというと、DBの論理設計なんか「文系」より露骨な「ウォーリー」です。ネスペもSCも基本本文準拠なので、IPAはどこまでもウォーリーを追い求めたいのだと思っている。

プロマネは平成26年から平成31年まではそんな感じで、令和のアジャイルしか見えない世界になってからはアジャイルの一般常識で語れよ、という問題も増えたので割合的には減っています。平成25年以前をなぜ省いたかというと、本文にヒントなんかかけらもなく、「プロマネとしての一般常識」を問うのがやたらと多かった、ということにつきます。
これは監査にも似たようなことが言えて、やはり平成25年以前は「監査(+情報処理技術者)としての一般常識」を問う割合がやたらと多く、平成26年を境にそれが鳴りを潜め、ちょっとひねたウォーリーを探せ、になっています。監査は不思議なことに、令和に入ってからウォーリーを探せ、の露骨さが上がっている。

ロールとしての一般常識的に「考察・提案」がなぜか平成26年から求められにくくなったのは、解答が発散しやすくなって採点がしんどいから、とかもありそうです。
2024.09.10 21:57
GinSanaさん(No.11) 
AP プラチナマイスター
しかしながら、個人的にはウォーリーウォーリーと言いながらも、これはこれでいいと思っている側面もあります。それだけ「文章を字義通り解釈する」のができないやつが多い、というのも新井紀子の『AI vs.教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)を見ると、もしかしたらIPAの過去問は子供の国語の教材として使えるんじゃないかとすら思ったことがあります。
字義通り解釈するのができないのは子供に限らず世の中満ち溢れてますから、ある意味IPAの問題はいい薬ではあります、ほんとにね・・・。
2024.09.10 22:14
adkさん(No.12) 
この投稿は投稿者により削除されました。(2024.09.11 07:11)
2024.09.11 07:11
adkさん(No.13) 
特にマネジメント科目で求められている印象のある国語力は、
本文を根拠にまとめる力といいますか、『限られた時間内に書き手の感情バイアスに上手く乗り、素早く読みやすい文章にまとめよ』という意図を強く感じます。
そしてこれは日本の上流工程にはかなり要求される能力なのかなと。
日本人というかアジアの文化や遺伝子は、エビデンスよりエモーション重視と聞いた事があります。
特にSC掲示板で強く感じたのですが、文章から感じるエモーションを重要視される方の多さに非常に驚く事が多いです。
・恐縮ながら別見解を述べるが、気分を悪くしたら申し訳ない
・面白そうなスレだからコメントしてみる
のような枕言葉をよく見ます。
私からすれば、実はこれらはものすごく理解し難い文章なのです。
敢えて強く極端な言い回しをすると、配慮の言葉は有難いが、それよりロジックやエビデンスがたくさん欲しい…文章で相手や自分がどう思うかなんて、基本どうでもいい…というのが本音でして。
しかし、そのような方々だからこそ、あれだけの長文を短時間で要点を掻い摘む事が出来るし、上流工程で円滑な業務をまとめられる。
私のように、論理的で鈍感、空気が読めない無能人間では、恐らく不可能な事なのです。
そういう人間にマネジメントをやらせない、切り捨てる試験としては機能している、と強く思います。
2024.09.11 07:13
GinSanaさん(No.14) 
AP プラチナマイスター
>adkさん(No.13) 
自分もオプティマイザみたいな最適化が働いてしまう脳の人間なので、平気で社内で  それで?  とかイヤだとかやる意味がないので断るとか言っちゃう人間ですが、まあこんなのでもマネジメント試験も通っちゃうので、分厚い化粧は採点者も見抜けないもんだと思って頑張ってみるのもいいかもしれません。
自分の基準は、社内の人間はどうでもいいが、それ以外をなるべく不愉快にさせるような修飾を間引き聞かれたことに答える、というシンプルなものにとどめているくらいです。あとは職業柄論理の生き物ですから、そこを突き詰めれば大丈夫だと思いますよ。
2024.09.11 07:32
管理さん(No.15) 
応用情報の午後はIT系管理職やチームリーダーにうってつけな実質「マネジメントスペシャリスト試験」であり「ITチームリーダー試験」であるので、いっそセキュリティ以外のテクノロジ科目は廃止した方が分かりやすくなって価値が上がると思います。
CBTにもしやすくなりますし。
セキュリティは必須ですし、午前でも技術系は出題されていますから、午後はこのままマネジメント特化で混乱はないかと。
2024.09.11 12:29
あやしいさん(No.16) 
対策講座の受講履歴で下駄をはかせている。まず、別途提携している会社の講座を受講しないとどんなに勉強しても受からせないようにしている。
午前は別。正解が一意に決まるから。
午後の回答は、見終わってから公表するため操作可能。これできてるからって実務ボロボロ、てんでプロジェクト炎上させてる奴も多数いる。
  これより難しいこと大学、大学院で学んで優秀な成績おさめてんのに、所詮は金儲け。
だから発展しない。
2024.09.17 19:42
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