応用情報技術者過去問題 令和6年秋期 午後問5

⇄問題文と設問を画面2分割で開く⇱問題PDF

問5 ネットワーク

セキュアWebゲートウェイサービスの導入に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。

 E社は,インターネットを利用した人材紹介業を営む会社である。
 E社のネットワークは,DMZセグメント,内部セグメント及びサーバセグメントから構成されている。DMZセグメントには,コンテンツフィルタリング機能やWebサイトのアクセス制御機能をもつプロキシサーバ及びDNSサーバが設置されている。プロキシサーバでは,内部セグメントからインターネット向けのHTTP通信,HTTP Over TLS(以下,HTTPSという)通信を中継し,アクセスログを保管している。内部セグメントにはE社の従業員が利用するPCが,サーバセグメントには業務サーバが,それぞれ設置されている。
 E社の従業員は,PCのWebブラウザを用いて,HTTP通信でサーバセグメントの業務サーバに直接アクセスして業務を実施したり,HTTPS通信でY社が提供するSaaS(以下,Y社SaaSという)にアクセスして,電子メールサービス,ファイル共有サービス,チャットサービスなどを活用したりしている。

〔E社のネットワーク構成〕
 E社のネットワーク構成を,図1に示す。
pm05_1.png/image-size:583×250
 E社のルータでは,a機能を用いて,E社内に割り当てられたプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレス及びポート番号に変換している。
 Y社SaaSでは,E社からのアクセスに対して①送信元IPアドレスでアクセス制限を行っている

〔セキュアWebゲートウェイサービスの導入検討〕
 E社では,近年の業務拡大に伴い,インターネット利用の機会が急激に拡大してきた。情報システム部のF部長は,悪意のあるWebサイトへ意図せずにアクセスしたり社内の機密情報や顧客情報が漏えいしたりするおそれがあると考え,インターネットアクセスに対するセキュリティ対策を強化することにした。そこで,部下のG主任に,社内のプロキシサーバに代えて,Z社がSaaSとして提供するセキュアWebゲートウェイサービス(以下,サービスZという)の導入検討を指示した。

〔サービスZの概要〕
 G主任は,サービスZの概要を調査した。
 サービスZは,PCからインターネット上のWebサイトへのアクセスを安全に行うためのサービスであり,主な機能は次の三つである。
  • アクセス先のbやIPアドレスから悪意のあるWebサイトであるかどうかを評価し,安全でないと評価された場合はアクセスを遮断する機能
  • 機密情報や顧客情報がE社外に漏えいしないように,TLSで暗号化された通信内容をサービスZ内で復号して通信内容を検査し,これらの情報が含まれていないことを確認する機能
  • ②インターネット上のWebサイトから受け取ったプログラムをサービスZ内の保護された領域で動作させ,E社システムが不正に操作されるおそれがないことを確認する機能

 サービスZを利用するためには,E社の全てのPCに専用のクライアントソフトウェア(以下,ソフトCという)を導入し,PCのWebブラウザからインターネット上のWebサイトへのアクセスを,ソフトCを介して行う必要がある。ソフトCからサービスZには,HTTPS通信を用いて接続する。サービスZは,PCからインターネット上への全てのWebアクセスについて,どのPCからアクセスされたものかを識別して,アクセスの監視や各種制御を行う。

〔ネットワーク構成の変更〕
 G主任は,サービスZの調査結果を基に,サービスZ導入後のE社のネットワーク構成案を図2のように考えた。
pm05_2.png/image-size:582×250
 G主任は,サービスZ導入に当たって必要となる作業を検討し,次の四点に整理した。
  • 現行のE社のネットワーク構成からプロキシサーバを廃止し,社内のPCからインターネット上のWebサイトへのアクセスは,宛先IPアドレスがcのものだけを許可するように,FWの許可ルールを変更する。
  • PCにソフトCを導入する。このソフトCは,各PC上でローカルプロキシとして動作する。各PCのプロキシ設定を変更して,このソフトCをプロキシとして利用する。ソフトCからHTTPS通信によってインターネット上のWebサイトへアクセスできるようにするために,cを宛先IPアドレスとするようソフトCの通信設定を行う。
  • PCのプロキシ設定で,dについては,これまでどおり直接HTTP通信ができるように設定する。
  • Y社SaaSの送信元IPアドレスでのアクセス制限の設定を変更する。

〔FWの許可ルールの見直し〕
 サービスZ導入前のE社FWの許可ルールでは,PCのWebブラウザからインターネットへのHTTP通信やHTTPS通信について,E社プロキシサーバを経由する通信だけを許可する設定になっていた。
 G主任は,サービスZ導入後に必要なFWの許可ルールを検討した。
 サービスZ導入前のE社FWの許可ルールを表1に,サービスZ導入後のE社FWの許可ルールを表2に示す。なお,ルールは項番の小さい順に参照され,最初に該当したルールが適用される。
pm05_3.png/image-size:495×186
pm05_4.png/image-size:495×102
 G主任は,これまでの調査内容をF部長に報告し,サービスZの主な三つの機能を導入することになった。

設問1

〔E社のネットワーク構成〕について答えよ。
  • 本文中のaに入れる適切な字句をアルファベット4字で答えよ。
  • 本文中の下線①について,アクセスが許可される送信元IPアドレスを,図1中の字句を用いて答えよ。

解答入力欄

    • a:

解答例・解答の要点

    • a:NAPT (4文字)
    • ip1
  • 解説

    この設問の解説はまだありません。

    設問2

    〔サービスZの概要〕について答えよ。
    • 本文中のbに入れる適切な字句をアルファベット3字で答えよ。
    • 本文中の下線②の機能の名称を解答群の中から選び,記号で答えよ。
    解答群
    • HTTPSデコード
    • アンチウイルス
    • サンドボックス
    • セキュアブラウジング
    • トラフィック検査

    解答入力欄

      • b:

    解答例・解答の要点

    • b:URL (3文字)
  • 解説

    この設問の解説はまだありません。

    設問3

    〔ネットワーク構成の変更〕について答えよ。
    • 本文及び表2中のcに入れる適切な字句を,図2中のIPアドレスを用いて答えよ。
    • 本文中のdに入れる適切な字句を,図2中の機器の名称を用いて答えよ。

    解答入力欄

      • c:
      • d:

    解答例・解答の要点

    • c:ip8
    • d:業務サーバ
  • 解説

    この設問の解説はまだありません。

    設問4

    表1中のe,表2中のfに入れる適切な字句を,図1,図2又は表1中の字句を用いて答えよ。

    解答入力欄

    • e:
    • f:

    解答例・解答の要点

    • e:プロキシサーバ 又は ip3
    • f:443

    解説

    この設問の解説はまだありません。
    問5成績

    令和6年秋期 午後問題一覧

    問1 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 問10 問11 採点講評
    © 2010- 応用情報技術者試験ドットコム All Rights Reserved.

    Pagetop